2004/10/03(日)続々・駄目人間たち+αのプレーオフ観戦記(はてなプロ野球’04)

2004/10/03 24:59
【西武 vs 日本ハム プレーオフ第1ステージ第3戦】
(2004年10月3日:西武ドーム)
 
日本ハム  3 0 0  0 0 0  0 0 2   5
西武    0 0 4  1 0 0  0 0 1x  6
 
[勝] 豊田 1勝0敗1S
[敗] 横山 0勝1敗1S
 
[本塁打]
  1回表 セギノール  2号 3ラン (帆足)
  3回裏 カブレラ   1号 満塁  (江尻)
  9回表 木元     1号 2ラン (豊田)
  9回裏 和田     1号 ソロ  (横山)

 プレーオフ第1ステージの勝者が決まる第3戦。今日はいつもの面子に加えて、S君のお姉さんのUさん *1 も一緒に、西武ドームへ行ってきました。なにしろ、3人で観にいくはずだった試合のチケットを、購入担当者が間違って4枚買ってしまったらしいので……え? 担当者は私じゃないですよ? 私じゃないってば!

 ……そんな話は置いておくとして、試合のほうを振り返ってみましょう。

 1回表、ライオンズ先発の帆足は、先頭の新庄を打ち取ったものの、続く奈良原にはライト前に運ばれます。さらに3番小笠原のサードゴロをフェルナンデスが見事なエラー。またかよ!

【俺】「ホセのエラーはある程度覚悟してるんだけどさ、よりによって初回いきなりかよ……」

【S】「試合終盤の緊迫した場面でやられるよりマシでしょう。そう思わなきゃやってられませんよ」

 ここで帆足が踏ん張れればこのエラーも笑い事で済ませられたのですが、続くセギノールに先制アーチを浴びてしまいました。この大一番であまりにも痛い初回の3失点です。

 さて、対するライオンズですが、初回は2アウト一二塁のチャンスを活かせず、2回もノーアウト一塁からサードライナーゲッツー。どうにも歯車が噛み合いません。

 しかし迎えた3回裏、打線がようやく江尻を捕らえました。まずは先頭の高木浩がセンター前ヒットで出塁。続く佐藤は倒れますが、赤田のセンター前ヒット、フェルナンデスのデッドボールで1アウト満塁の大チャンスを迎えました。ここで打席にはカブレラ!

【U】「この人、ホームランいっぱい打つ人だよね?」

【S】「姉貴でもさすがにカブレラは知ってるんだ」

【俺】「他に知ってる選手っています?」

【U】「えーと、松坂とね、あと禿げてる人!」

【S】「なんだよその覚え方は……」

 その「ホームランいっぱい打つ人」は空振り、ファウルであっさり追い込まれますが、3球目、高めに来たボールを引っ叩くと、打球はレフトスタンドへ一直線! グランドスラムであっという間に試合をひっくり返しました。

 さらに4回裏、カブレラが押し出しのフォアボールを選んで1点を追加しますが *2 、その後は入来がランナーを出しながらも踏ん張り、決定的な駄目押し点を奪うことができません。

 一方、逆転してもらった帆足は3回から6回までパーフェクトピッチング。こちらはセギノールの一発以降は完全に立ち直ったようです。

 さて、試合が終盤に突入すると、両チームとも得意の継投策に出ます。ファイターズが建山→横山という勝ちパターンの継投でライオンズ打線を封じれば、ライオンズも長田→星野→小野寺という小刻みなリレーでヒットを許さず、ライオンズ2点リードのまま9回に突入しました。この場面でマウンドに登るのは当然豊田です。

【Y】「あと3人、なんとか勝てそうだな」

 しかし、「勝負は下駄を履くまでわからない」とはよく言ったものです。この回先頭の高橋信がセンター前ヒットで出塁。そして1アウトのあと、木元へ投じたフォークボールが落ちずに真ん中に入ってきました。それを完璧にとらえた打球はライトスタンドへ……。

 まるで優勝したかのように盛り上がる三塁側スタンドとファイターズベンチ。そして、予想だにしなかった展開に静まり返る一塁側スタンド。

【Y】「……………orz」

【S】「……………orz」

【俺】「……………orz」

【U】「ね、ね、ね、まだ同点だよ? そんなに落ち込むことないじゃん!」

【Y】「それはそうなんだけど、ねぇ orz」

【S】「……………orz」

【俺】「……………orz」

 観客以上にショックを受けていたのが豊田でした。膝に手をつき、うな垂れたまま顔を上げません。見かねた高木浩がマウンドに向かい、豊田に活を入れました。浩之ちゃんカッコいい。これで豊田の気持ちが切り替えられたのか、続く坪井をショートゴロ、新庄をサードゴロに打ち取り、なんとか同点止まりで食い止めることができました。

 そしてその裏、先頭の和田の打席。球場にはまだ同点劇の余韻が残っていましたが、そんな空気にも負けず、3球続けてファウルで粘った後の7球目。和田は泳ぎながらもボールをバットに上手く乗せ、レフトポール際へと運びます!

【Y】「切れそうかな」

【俺】「いや、意外とまっすぐ……」

【S】「ポール巻けー!」

 ライオンズファンの大歓声の中、打球はポールを巻いてレフトスタンドに突き刺さり、長い長い試合にピリオドを打つサヨナラホームランとなりました。これでライオンズは第2ステージに進出です!

 思い起こせば1985年の対タイガース、1998年の対ベイスターズと、今までライオンズが悪役になった短期決戦ではことごとく敗れてきましたが、今回は世間のファイターズ応援ムードに負けず、よく頑張ってくれました。第2ステージもこの調子でお願いします!

*1:はじめてのやきゅうかんせん。

*2:ただ、あとでスポーツニュースを見たのですが、最後の球はどう見てもストライクですよね……。