2004/10/11(月)優勝おめでとう! ((アメリア先生(CV:田村ゆかり)ヴォイスで読むこと。)) (はてなプロ野球’04)

2004/10/11 24:35

 ……いや、むしろ「次はいよいよ決勝戦よ!」 *1 かな?

【ダイエー vs 西武 プレーオフ第2ステージ第5戦】
(2004年10月11日:福岡ドーム)
 
西武    0 0 0  0 0 3  0 0 0  1  4
ダイエー  0 0 0  1 0 0  0 1 1  0  3
 
[勝] 豊田  1勝0敗1S
[S] 石井貴 0勝1敗1S
[敗] 三瀬  0勝1敗1S
 
[本塁打]
  4回裏 城島  3号 ソロ (松坂)
  8回裏 井口  3号 ソロ (小野寺)

 勝ったほうが優勝という大一番の先発ピッチャーは、ライオンズが松坂、ホークスが新垣。松坂は中3日、新垣は中4日ということで、両者とも絶好調というわけには行きませんでしたが、それぞれが苦しいなりに丁寧なピッチングを見せ、3回までは0-0という静かな立ち上がりのゲームになりました。

 先手を取ったのはホークス。4回裏、城島のホームランで1点を先制します。その後も2アウト一塁からズレータがツーベースを放ちましたが、ライオンズの中継がバッチリはまって一塁ランナーバルデスが本塁憤死。5回裏にも宮地のライト前ヒットで二塁ランナー柴原がホームタッチアウト。今日は野田の好ブロックが光っています。

 守備で掴んだリズムを攻撃に繋げたいライオンズは6回表、1アウト満塁という今日最大のチャンスを迎えます。打順は目下絶不調の貝塚。不調だとはいえ、レギュラーシーズンでは勝負強さを発揮していた貝塚なだけに采配が注目されましたが、ライオンズベンチはここで代打石井義を送ってきました。

 結果的にはこれが大成功。石井義が期待に応えてレフトオーバーの2点タイムリーツーベースを放ち、さらには野田も犠牲フライを打ち上げ計3点。逆転に成功しました。

 こうなればライオンズは継投に持ち込んで逃げ切りを図る……のですが、今日は少しずつ歯車が狂ってしまいました。7回頭から登板した長田が2/3イニングを投げ、左打者の続く打順で星野にスイッチしたところまでは良かったのですが、その星野が柴原にヒットを打たれ、代打大道のところで普段より早めに小野寺が投入されます。予定では8回小野寺、9回豊田だったのでしょうが、7回途中から小野寺を出さざるを得ない状況になってしまいました。これが後々響いてきます。

 8回裏、先頭の井口にホームランを浴びて1点差。1アウト後、城島を歩かせたところで早くも豊田が登場しました。「本調子じゃない豊田に1回2/3は厳しいだろ!」とは思いましたが、ベンチに残っているピッチャーが豊田、帆足、森、石井貴だけという状況では仕方がないような気もします。

 さて、調子が心配された豊田ですが、二者連続三振であっさりピンチの芽を摘み取りました。しかし、相変わらずフォークが落ちていません。不安です。

 そして迎えた9回裏、あと3人抑えれば優勝です……が、先頭の鳥越がレフトオーバーのツーベース。川崎が送って1アウト三塁のピンチが訪れます。あと2人、なんとか踏ん張ってもらいたいところでしたが、願い空しく柴原のタイムリーで3-3の同点となり、試合は延長戦に突入しました。

 10回表、ライオンズの攻撃。先頭の小関が高く弾んでファーストの頭を越えるラッキーなツーベースで出塁すると、赤田がしっかり送って1アウト三塁。先程のホークスと同じようなチャンスを作ります。カブレラが途中交代しているため、三番フェルナンデスは当然のように敬遠され、代打犬伏との勝負になりました。犬伏は初球から打って出て、センターへやや浅めのフライを打ち上げます。微妙な飛距離でしたが、三塁ランナーの高波がタッチアップからホームを駆け抜け4-3と勝ち越し! つーか高波速えぇぇぇぇぇ!!!!! さすが元F1セブン!

 この犠牲フライで再びリードを奪って迎えた10回裏、マウンドには石井貴が登りました。この采配には驚きましたが、疲れている帆足、森よりは石井貴を選択したということでしょう。

 石井貴は城島、バルデスを打ち取った後、ズレータを敬遠気味に歩かせます。ここで迎えるのは絶好調鳥越。いやーな感じのするバッターではありましたが、最終的にはセカンドゴロに打ち取りゲームセット。激戦を制し、2002年以来2年ぶりにパ・リーグを制覇しました。おめでとう!

 さて、今年のライオンズは8試合のプレーオフを戦い抜いてきたわけですが、このプレーオフの間、1試合ごとに選手が成長していったように見えました。プレーオフ前は「この戦力じゃどう考えても勝てるわけがねぇよ!」と思っていましたが、今では選手たちが本当に頼もしく見えます。

 さぁ、土曜日からはいよいよドラゴンズとの日本シリーズです。いい試合を期待、なんていう甘っちょろいことは言いません。ぜってー勝ってこい。だって、負けたらファイターズに顔向けできるのか? ホークスに顔向けできるのか? できないだろ?

 大きいものを背負っての戦いになるとは思いますが、それでも戦える選手たちだと私は信じています。頑張ってこいよ!

*1:アメリア先生(CV:田村ゆかり)ヴォイスで読むこと。