2010/12/27(月)【西武】涌井「判押すつもりありません」

2010/12/27 24:43

http://www.nikkansports.com/baseball/professional/koukai/2011/news/f-bb-tp1-20101227-718206.html

2度目の交渉となった今回も球団の提示額は現状維持の2億円から変わらず。涌井は再度保留しました。

年俸をアップして欲しいという本人の気持ちも分かりますが、現状維持の提示をした球団の気持ちも分かります。これは、アップ幅を評価と考えている涌井と、年俸の額を評価と考えている球団の考えの違いなのでしょう。どちらが正しい、どちらが誤っているという話ではないと思います。

ただ、個人的には、年俸がある程度の額を超えたら、アップ幅ではなく年俸額を評価の物差しにするべきだと思います。活躍しているからと言って単純に上げてしまうから、球団側がどんどん苦しくなっていってしまうんですよね。

ライオンズ時代のカブレラがいい例で、毎年きっちり結果を残していたために毎年年俸がアップしていき、最終的にはいくらなんでも釣り合わない額になって手放さざるを得なくなってしまいました。選手としての価値が一番高かったのは55本塁打を放った2002年で、それ以降は選手としてはどんどん「普通の4番」になってしまったのに、年俸だけは上がっていく。球団は相当苦しかったと思います。

球界を揺るがした大騒動からまだ6年しか経っていません。球団も選手も、あのとき何が起こったか、そしてファンがどういう反応を示したか、もう一度思い出して欲しいものです。