2014/06/08(日)野上が崩れて逆転負け
【東京ヤクルト vs 埼玉西武 第3回戦】 (2014年6月8日:明治神宮野球場) 埼玉西武 0 0 0 1 1 1 0 0 2 5 東京ヤクルト 2 0 0 0 0 5 2 0 x 9 [勝] 八木 3勝2敗0S [敗] 野上 3勝5敗0S [本塁打] 1回裏 川端 7号 2ラン (野上) 9回表 中村 10号 2ラン (石山)
今日はパ・リーグTVで見られないカードのため、ボックススコアを見ながらサラッと流します。負け試合ですしw
ライオンズ先発の野上は初回に川端のホームランを浴びたあとは立ち直ったようですが、6回に一気に崩れてしまいました。まーた100球肩か……と思ったら、今日の投球数は67。疲れがどうこうという球数ではなかったようです。そろそろローテーションの入れ替えも検討したほうがいいんじゃないでしょうか。
打線は2番の渡辺が5打数5安打と大当たりだったのに、クリーンアップがブレーキになってしまいました。9回に中村のホームランで2点を返しましたが、本音を言えばこの場面ではなく初回や7回のチャンスに打ってもらいたかった。
2014/06/07(土)田辺ライオンズ初勝利
【読売 vs 埼玉西武 第4回戦】 (2014年6月7日:東京ドーム) 埼玉西武 1 0 1 0 0 1 0 0 0 3 読売 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 [勝] 岸 7勝2敗0S [S] 高橋 0勝1敗9S [敗] 杉内 5勝3敗0S [本塁打] 3回表 栗山 1号 ソロ (杉内) 5回裏 阿部 6号 ソロ (岸) 6回表 中村 9号 ソロ (杉内)
ライオンズ先発の岸、ジャイアンツ先発の杉内とも好投を見せましたが、効果的な一発が出たライオンズがリードを守って逃げ切りました。田辺監督代行の初勝利です。
岸は5回まで阿部のホームランによる1失点のみでしたが、どうやら肩に違和感があったようで5回で降板。ただ、ベンチで談笑していましたし、おそらく大事にはなっていないと思います。
岸が良かっただけに不安だったリリーフ陣でしたが、今日はほぼ完璧でした。6回ボウデン、7回ウィリアムス、8回増田、9回高橋と繋いで逃げ切り。特にボウデン、ウィリアムスがきっちり投げてくれたのは大きかった。この二人が立ち直ってくれるとやりくりはずいぶんと楽になるはずです。
打線のほうはいいところでホームランが出てくれました。3回の栗山のホームランがなければすいすい行かれていたかもしれませんし、1点差に詰め寄られた直後の6回の中村のホームランは大きかった。昨日の試合を見ていると、おかわりがちょっと冷えてきたかなと思っていたのですが、無用な心配だったみたいですね。
2014/06/06(金)田辺ライオンズは黒星発進
【読売 vs 埼玉西武 第3回戦】 (2014年6月6日:東京ドーム) 埼玉西武 0 0 0 0 2 0 1 0 0 0 3 読売 0 0 0 0 3 0 0 0 0 1x 4 [勝] マシソン 3勝2敗9S [敗] 豊田 2勝2敗0S [本塁打] 5回裏 ロペス 14号 3ラン (菊池)
ライオンズ先発の菊池はなかなかの立ち上がりを見せてくれましたが、5回裏、ロペスに一発を浴びて逆転を許してしまいます。この1球以外は……というほど危なげのないピッチングではなかったものの、痛恨の1球であることは間違いありません。このあたりの勝負弱さは監督が替わったからといってすぐに改善されるものではなさそうです。
打線は7回に栗山のタイムリーで同点に追いつきましたが、延長10回裏、豊田がつかまって3連打でサヨナラ負け。田辺監督代行の初陣を白星で飾ることはできませんでした。
田辺監督代行の采配については、まだ1試合ですが、文句を言うべきところはなかったと思います。こんな試合は久しぶりだw
とにかく、無駄なエンドラン失敗での走塁死がなくなっただけでも助かります。また、最終的に豊田が打たれましたが、同点だったら8回増田、9回高橋の勝ちパターンというのは間違いではありませんし、その二人を使い切ったのなら10回は豊田になるのは当然でしょう。
ところで、田辺さんは身だしなみついては脱伊原路線のようですが、野球そのものはどうするんですかね。私は服装や戦術についての伊原イズムには大いに不満がありましたが、「細かいプレイを徹底する」という大筋の路線は間違っていなかったと思っています。この面に関してまで否定するようであれば、いつまで経っても勝負弱いチームのままだと思うのですが。
つーかさー、誰だよ、この相談にいった選手って。確かに俺は「格好なんて好きにすればいい」とは思ってるけど、最下位を驀進中なのに、厳しかった監督がいなくなっていきなりそういう話が出てくるっていうことは、試合より格好のほうが大事だったってことだろ? ちょっと緩みすぎじゃないですかね……。
2014/06/05(木)管理野球とは何なのだろうか
伊原さんが目指していたのはどんな「管理野球」だったのでしょうか。
伊原監督が無期限休養 管理野球浸透せず - プロ野球ニュース : nikkansports.com
管理野球というのはかなり漠然とした言葉です。文脈によって、以下の二つのどちらの意味を持つかが変わってきます。
1. 選手をチームというパズルのピースとして「管理」する
2. 選手その生活やスタイルを「管理」する
ライオンズの名将と言われた広岡さん、森さんの野球は、ともに「管理野球」と呼ばれました。しかし、その実態は大きく異なっています。
広岡さんは上記の1、2を兼ね備えたタイプです。彼の管理の範囲は選手の食生活にまでおよびました。選手に対して肉食を制限し、そのくせ自分はなぜか痛風になるのが広岡流管理野球です。
森さんは選手の適材適所を見極め、徹底した分業化を進めました。そういった意味では広岡さん以上に厳しかったと言えるでしょう。しかし、その管理は上記の1の範囲にとどまっていました。
では、伊原さんが目指していた管理野球はどちらなのでしょうか。おそらく、両方を管理することを目指していたのでしょう。しかし、肝心な1のほうができていなかった。解説者としてライオンズを見続けて、二軍の試合にまで足を運んでくれていたのに、なぜ選手の能力を的確に把握することができなかったのか。とても残念でなりません。
ここ何年かの渡辺監督の野球がぬるかったのは事実です。そこを締め直してほしいと多くのファンが願ったのも事実です。しかし、西武鉄道の初乗り料金を覚えさせ、ズボンの裾を上げさせ、似合っている外国人選手までヒゲを剃らせることに何の意味があるのでしょうか。締めてほしいのはそこではなかった。管理してほしいのはそこではなかった。
伊原さんの野球は結果を残せませんでしたが、田辺コーチには引き継ぐべきところは引き継いでほしいと思います。目指す方向自体は100%の間違いではなかったのですから。
2014/06/04(水)伊原監督休養
【埼玉西武 vs 横浜DeNA 第2回戦】 (2014年6月4日:西武ドーム) 横浜DeNA 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 埼玉西武 0 0 0 0 0 1 0 0 x 1 [勝] 牧田 3勝4敗0S [S] 高橋 0勝1敗8S [敗] 三浦 0勝3敗0S [本塁打] 6回裏 木村 5号 ソロ (三浦)
試合終了後の会見で、伊原監督の休養が発表されました。あさってのジャイアンツ戦からは田辺コーチが監督代行を務めるとのことです。
確かに、戦力的には例年にないくらい厳しい状況でした。「あの戦力なら仕方がない」という考え方もできるでしょう。しかし、本当に絶望的な戦力だった開幕直後も、そのときに比べればずっとマシになった今も同じペースで負け続けているのはどうなんでしょう。
采配についても1点差ゲームの異様な弱さを考えれば、いくら今の戦力でも言い訳はできないでしょう。攻撃のときに「お前は動くな!」と思うほど駄目だった監督は初めてです。もっとも、皮肉なことに今日のゲームはその1点差を守り切ったわけですが。
ただ、今までのライオンズに対する貢献を考えれば、こんな形で終わらせてしまうのは申し訳ないとは思います。主力選手がこれだけいなくなった状況で監督を引き受けてくれ、いわば火中の栗を拾ってくれたわけですし。
ともあれ、膝の具合も良くないようなので、今はゆっくり休んでください。お疲れ様でした。