2009/12/23(水)西武中島「妥協しない」2度目も保留 (nikkansports.com)

2009/12/23 21:39

http://www.nikkansports.com/baseball/professional/koukai/2010/news/f-bb-tp1-20091222-578629.html

一ライオンズファンとして言えば、球団の提示した2億5000万円は妥当な金額だと思います。球団側は「義務値」という言い方をしていましたが、2億以上もらっている選手はこれぐらいやって当然なのです。タイトルを取ったことは、ある程度は評価してもよいとは思いますが、球史に残るような記録を達成したわけでもない以上、それで大幅に上積みをする必要はないでしょう。タイトルというものは連盟が表彰するものであって、球団が表彰するものではないのですから。

ただ、中島には納得が行くまで交渉をしてもらいたいと思います。現役時代の初芝のように淡々と一発サインするのももちろんカッコいいですが、納得が行くまで自分の主張をするのもプロフェッショナルとして当然のことです。

さて、ここで勘違いしてはいけないのは、中島は別に2億5000万円という「収入」が不満なのではなく、2億5000万という「評価」が不満だということです。ここを取り違えて、まるで中島を金の亡者のように叩いている人も多いですが、それは勘違いもはなはだしい。

評価も収入も変わらんじゃないか、という意見もあるでしょうが、そうではない世界もあります。例えば私の属しているソフトウェア業界。

請負で社内に持ち帰るような仕事でなければ、小さい会社のPM、SE、PGが稼ぐ手段は客先に出向く派遣の形態です。そして、ここでの仕事ぶりは「単金」という形でユーザーに評価されます。有能な人間はより高く、それなりの人間はそれなりに、無能な人間は……単金が下がる前に切られますねw

私は給料そのものには「普通に暮らしていけるだけの額をもらえればいい」「きちん給料日に支給されればいい」くらいのこだわりしかありませんが、単金には割とこだわるほうでして。別に単金が上がったところで給料が上がるわけではないのですが、単金は自分の技術者としての直接的な評価なのですから、1円でも高いに越したことはありません。もっとも、金額の交渉をするのは営業さんなので、このあたりは営業さんの能力次第というところはあるのですが。

我々ように収入と評価の基準が分かれていれば、評価を求めることはあまり非難されないのでしょうが、プロ野球選手は収入も評価の基準も「年俸」という形になります。ちょっと不幸なことではありますね。

……結局何が言いたいのかよく分からなくなってきましたが、一言でまとめるとすると、自分の顔を繋ぐためだけに32歳の俺を45万のPGとして売ろうとする営業は死ねばいいのに。