2011/04/01(金)夢の対決
【日本人選抜 vs 助っ人選抜】 (2011年4月1日:サンマリンスタジアム宮崎) 助っ人選抜 3 0 0 0 1 0 1 0 0 5 日本人選抜 2 0 0 0 0 2 0 1 1x 6 [勝] 吉野 1勝0敗0S [敗] ミセリ 0勝1敗0S [本塁打] 1回表 ニール 1号 3ラン 5回表 マッケンジー 1号 ソロ 6回裏 松中 1号 2ラン
光り輝くスター選手を集めたオールジャパンサンシャインズと、超一流の助っ人外国人たちで構成されたフォーリンオールスターズのドリームマッチが、宮崎県のサンマリンスタジアムに23230人の大観衆を集めて行われました。日本人選抜を率いるのは2008年に日本一に輝いた渡辺久信監督、助っ人選抜を率いるのはレオン・リー監督です。
日本人選抜の先発はこの日のために帰国した川上憲伸。気合い充分のマウンドでしたが、初回にいきなりつかまってしまいます。ヒットとフォアボールで二人のランナーを許すと、4番指名打者に入っているトロイ・ニールのホームランで3失点。ここは変化球が甘く入ってしまいましたね。ところで、ニールはこの打席限りでベンチに引っ込んでしまったのですが、何かアクシデントでもあったのでしょうか? 心配です。
対する助っ人選抜の先発は張誌家と発表されていましたが、バカンスに出かけたまま来日しないというハプニングがあり、急遽ジェフ・クベンカが先発のマウンドに上りました。クベンカは準備があまりできていなかったのでしょう、フォアボールを連発してあっさり満塁とすると、二つの押し出しで2点を失います。レオン監督は慌ててヘクター・カラスコにスイッチし、なんとかピンチを凌ぎました。それにしても、カラスコは8回以前に登板すると素晴らしいピッチングを見せてくれますね。
その後は試合が膠着状態になりますが、5回表、助っ人選抜はジョージ・マッケンジーのホームランで1点を追加します。対する日本人選抜は6回裏、森本稀哲を一塁に置いて、松中信彦のホームランで同点に追いつきます。涼しくなる前の松中さんはひと味違いますね!
さて、日本人選抜が三冠王の活躍で同点に追いつけば、助っ人選抜も三冠王が魅せてくれました。二番手の黒田博樹から、コーリー・ポール、ジェームス・ボニチの連続ツーベースで1点を勝ち越します。さらに追加点のチャンスは続きましたが、マイク・グリーンウェルが自打球を足に当てて交代するなどのアクシデントもあり、助っ人選抜はそれ以上の追加点を奪うことができません。
追い込まれた日本人選抜ですが、意外な形で同点に追いつきます。8回裏、1アウト二塁から的場直樹がレフトフライを打ち上げますが、これを処理したクリス・レイサムがなんとスタンドにボールを投げ込んでしまいました。アウトカウントを勘違いしてしまったようです。これで二塁ランナーは安全進塁権を得てホームイン。試合は振り出しに戻ります。
同点で迎えた9回裏、助っ人選抜はクローザーのダン・ミセリをマウンドに送りますが、これが大誤算。福浦和也、和田一浩、松中信彦のクリーンアップ三連打であっという間にノーアウト満塁の大ピンチを招いてしまいます。レオン監督はあっさりミセリを諦めて、ダブルストッパーのもう一枚、ホアン・アイケルバーガーを起用しました。
しかし、アイケルバーガーは初球のフォークボールを叩きつけてしまいワイルドピッチ。三塁から福浦が還って日本人選抜がサヨナラ勝ちを収めました。
いやー、それにしても実にいいゲームでしたね。こんな試合は4月1日にしかできないでしょうが、また機会があれば見てみたいものです。