2012/03/18(日)OS X Lion上にDjango開発環境を構築する

2012/03/18 21:10

MacBook AirにDjangoの開発環境を作ろうと思ったのですが、根っからのドザの私にはハードルが高すぎました。トライアルアンドエラーでなんとか環境ができたので、以下、作業手順をメモ的に残しておきます。

このメモはあくまでも「こうすれば動いた」であり、もっと効率的な手順はあると思います。しかし、手順をググっても二言目には「ソースを落としてコンパイル」なページが多いので、こういうメモにも需要があるかもと思って公開することにしました。コンセプトは「自分ではコンパイルしない、どうしてもバイナリが手に入らないものはMacPorts経由で」です。

Python 2.7.2

Lionのデフォルトは2.7.1なのでアップデート。後述するように、MacPorts経由でも依存ファイルとしてPythonがインストールされるので、そちらのPythonを使う場合はこの作業はスキップして良い。

Download Python
http://www.python.org/download/

"Python 2.7.2 Mac OS X 64-bit/32-bit x86-64/i386 Installer" をダウンロードし、インストールする。

Django

Django | Download
https://www.djangoproject.com/download/

"Django-1.4c2.tar.gz" をダウンロードする。解凍後、以下のコマンドを入力してインストールする。

sudo python setup.py install

PostgreSQL

勝手にOSのユーザーを作りやがるのであまり好きなDBMSではないのですが、Djangoの標準がPostgreSQLということなので。

Download PostgreSQL | EnterpriseDB
http://www.enterprisedb.com/products-services-training/pgdownload

"Installer version Version 9.1.3" をダウンロードし、インストールする。

Xcode

App Storeからインストールする。インストール完了後にXcodeを起動し、メニューの[Xcode]-[Preferences...]を選択して、[Downloads]タブの[Components]から"Command Line Tools"をインストールする。インストール完了後、以下のコマンドを入力して設定を変更する。

sudo xcode-select -switch /Applications/Xcode.app

MacPorts

http://www.macports.org/install.php
The MacPorts Project -- Download & Installation

"Lion" をダウンロードし、インストールする。インストール完了後、以下のコマンドを入力してアップデートを行う。

sudo port selfupdate
sudo port sync

psycopg2

以下のコマンドを入力してインストールを行う。

sudo port install py27-psycopg2

Eclipse

Eclipse Downloads
http://www.eclipse.org/downloads/

"Eclipse Classic 3.7.2" をダウンロードする。解凍後、ファイルを /Applications にコピーしてインストール完了。

Pleiades

Pleiades - Eclipse プラグイン日本語化プラグイン | MergeDoc Project
http://mergedoc.sourceforge.jp/

"1.3.4" をダウンロードする。解凍後、readme_pleiades.txtに従いインストールする。

PyDev

Eclipseを起動し、[ヘルプ]-[新規ソフトウェアのインストール...]を選択する。
[追加]ボタンを押下するとダイアログが開くので、[名前]に "PyDev"(任意)、[ロケーション]に "http://pydev.org/updates" を入力し、[OK]ボタンを押下する。
一覧から "PyDev" にチェックを入れ、[次へ]ボタンを押下する。以下、OK連打で。

プラグインのインストール完了後、[Eclipse]-[環境設定...]を開き、[PyDev]-[インタープリター - Python]を選択する。
[新規..]ボタンをするとダイアログが開くので、[インタープリター名]に "Python2.7"(任意)、[インタープリター実行可能ファイル]に "/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.7/bin/python2.7"(別のPythonを使う場合はそのパスを指定する)を入力し、[OK]を押下する。[Selection needed]というダイアログが開くので、そのまま[OK]を押下する。

[新規フォルダー]を押下するとダイアログが開くので、"/opt/local/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.7/lib/python2.7/site-packages" を選択して[開く]を押下する。というか、ここまで来てMacPorts経由でもう一つPythonが入れられていることに気づいて愕然とする。

PYTHONPATH

このままだとターミナルからmanage.pyを叩いた際にpsycopg2が参照できないので、.bash_profile に以下の記述を追加する。ここまでやるくらいなら、素直にMacPorts側のPythonを使えばいいという説もあるが気にしない。

PYTHONPATH=/opt/local/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.7/lib/python2.7/site-packages:$PYTHONPATH
export PYTHONPATH

以上!