2012/08/16(木)3DS『ポケットサッカーリーグ カルチョビット』感想
カルチョビットでN1制覇できたので、まだ先は長いですが現段階での感想を書いてみたいと思います。
『ポケットサッカーリーグ カルチョビット』は、2006年にGBAで発売された『カルチョビット』の続編です。開発はベストプレープロ野球、ダービースタリオンなど、スポーツシミュレーションに定評のあるパリティビット。
プレイヤーはフレッシュリーグ(4部リーグ)に所属するクラブチームの監督となり、特訓で選手を育て、新しい選手を獲得し、試合で采配を振るって、日本一、世界一を目指します。このあたりは前作と同じです。
特訓のシステムは前作と同様、試合中に入手したカードを使うことで行います。このカードは、試合内容に応じて入手できます。例えば、ゴール前で競り負けたら監督が「高さが足りない!」と言って「ヘディング」のカードが手に入る、といった感じ。つまりチームの弱点に応じたカードが入手しやすく、また、弱点の多いチームほどたくさんのカードが手に入ります。前作もそうだったんですが、これは本当に素晴らしいシステムだと思います。
前作と違うのは、選手の衰えについてです。前作は成長が止まることはあっても、そこからパラメータが下がることはありませんでした。つまり、あまり時間を意識せずにじっくり成長を待つことができたわけです。そのことを指して「サッカーシミュレーションゲームではなくサッカーロールプレイングゲーム」と揶揄されることもありました。
しかし、今作ではポテンシャルが下がってくると、能力値も下がるようになってきました。衰えが進むと引退することもあります。つまり、世代交代を意識したチーム作りをしなければいけないのです。これでガラッとゲームの雰囲気が変わりましたね。
試合の采配は、ベンチ入り選手、スタメンとフォーメーションを決め、ゾーンの幅、高さを決めるという、これも前作と同様のものです。試合中にやることはそれほど多くないのですが、だからといって監督が暇なわけではありません。なぜなら、このゲームではサカつくのように試合のハイライトを見るのではなく、早送りではあるものの90分の試合をフルに見守らなければいけないからです。そこで一人一人の選手の動きを見ることで、フォーメーションやゾーンを微調整し、チームにあった戦術を見つけて行くことになります。
さて、私のプレイ内容なんですが、初年度はフレッシュリーグ(4部)で2位に終わりましたが、2年目に優勝してステップリーグ(3部)に昇格。ステップリーグは1年で通過してN2に昇格。さすがにN2ではすんなり行かず、4年目5位、5年目7位と苦しみましたが、6年目に優勝してついにN1昇格。N1に上がった7年目は降格争いをなんとか切り抜けて9位をキープすると、8年目3位、9年目4位、10年目6位と優勝争いができるようになってきました。そして11年目にフォーメーションを4-3-3から4-3-1-2に変えたのが大当たり。勝負の行方は最後までもつれましたが、最終戦に富山ミラージオに勝って見事優勝。
画像を見ても分かるとおり、ベンチ入りメンバーは女性選手だけです。こんなことをしているからN1で苦戦したんですよね。女性選手は割合が少ないので、まずは数をそろえるだけで苦労しました。ただ、11年目に京都ブロスのあさみ選手を獲得できたのが大きかった。彼女をトップ下に置くことでフォワード陣も活きましたし、スピードもあるので、自ら飛び出して得点に絡むことも多かったです。
このプレイなんて、パスを出したときは「んな長いボール出したって誰も追いつけねーよ。追いつける場所にいたらそれはオフサイドだって……追いついた!?」という感じでしたw
さて、総括です。このゲームを楽しめるかどうかは、試合シーンを楽しめるかどうか、その1点にかかってくると思います。決して派手な試合シーンではありません。そして、試合そのものが毎試合面白いとも限りません。ただ、そこは選手の成長を確かめる場であり、自分の戦術をより磨き上げる場であります。このゲームの試合は結果でもありますが、過程でもあるのです。