Tustle!の技術面の話は昨日書いたので、今日は開発に至った経緯を書いてみたいと思います。
Tustle!の開発がスタートしたのは2009年のことでした。もちろん、4年間ずっと開発を続けていたわけではなく、本業が忙しくなって手つかずになったり、環境面の問題で一から作り直したりとずいぶんと回り道をしました。今から作り直すのであれば、週末を何回か使えば完成させられると思いますw
そもそもなぜTustle!を作ろうと思ったかというと、仕事では身につけられない技術面の勉強をしたいということもありましたが、我々のポートフォリオが欲しかったという面が大きいです。
2009年ごろは我々が前に所属していた会社の経営が悪化していた時期で、給与の遅配も発生していました。こうなると別の会社に移ることになるわけですが、その転職活動のときに職務経歴書にプラスアルファするものになればいいな、くらいの思いがありました。もっとも、実際には誘われた会社に移ったので、堅苦しい面接のようなことは一切やらずに転職が決まったのですが。
さて、転職の必要はなくなったのですが、ポートフォリオが欲しいという気持ちは変わりませんでした。今度は自分たちが仕事を取るための足がかりにするためのものとして。
私もjoeくんも、自分の技術を売るのではなく、自分の時間を切り売りする人売りの業態にうんざりしている部分があり、できれば社内で開発をしたいと考えていました。
近頃、SIerはオワコンだとたくさんの方が喧伝していらっしゃいます。それが正しいか否かはここでは議論しませんが、私は「オワコンではないものの規模的には縮小して行くだろう」と思っています。また、ソーシャルゲームバブルが弾けたら、そちらの技術者たちが我々の業界に流れ込んでくるかもしれません。残念ながらこの業界の先行きが明るいとは思えません。
一方、そう考えない人もいます。うちの営業は、ゼネコンピラミッドの頂点に近い会社さんと契約できたことで満足してしまっています。でも、それって間にピンハネ業者が入っていないだけであって、いつでも代わりが効く労働力として人売りしてることには変わりがないですよね……。
やりたいことがあって、でも会社ではそれができなくて。じゃあどうするかというと、会社と関係なく、自分たちで勝手にやるしかないじゃないですか。もちろん、Tustle!だけでお金を稼げるとは思っていませんし、これだけで仕事が取れるほどの技術力のアピールになっているとも思いません。ただ、これは一歩目なんです。この一歩が踏み出せたことは大きいと思っています。
Tustle!自体もまだまだ追加したい機能がありますし、ほかにもアプリの企画がいくつか立ち上がろうとしてます。今後ともTustle実行委員会をよろしくお願いいたします。
最後に、Tustle実行委員会では、システム開発のお仕事を募集しております。わりと真剣に。