2014/12/20(土)枯山水
昨日のことなのですが、秋に行われたゲームマーケットでリリースされた枯山水を同僚たちとプレイしました。
社内で枯山水。ネタゲーかと思ったけどすげー面白い。 pic.twitter.com/BKDeyB1Mj1
— ちぃといつ (@7pairs) 2014, 12月 19
箱のおじいちゃんのインパクトが強すぎて、ゲームマーケット後のTwitterではそちらに話題を持っていかれることも多かったこの枯山水ですが、内容もとても素晴らしかったです。
このゲームの目的は、美しい枯山水を作ることです。そして、この「美しい」という、多分に感覚的だったり、見る人の知識を要求してしまう要素を、石の配置、砂紋のつながりというロジカルで誤解のない要素としてルールに落とし込むことができています。そして、勝利者の庭を見てみると最下位の人のものよりは感覚的に美しく見える程度にはポイントに納得感がありました。
プレイヤーは自分の手番にタイルをドローし、それを自分の庭に配置していくわけですが、ここで譲渡をしたり強奪したりという駆け引きが発生します。そして、中盤以降は自分で引くことよりも他人の引いたものをいかに自分の庭に取り込むかが大事になってきます。普通のゲームであれば「引きがいい」というのは自分の手元に欲しいカードが来ることですが、このゲームに関しては欲しいカードが他人のところに行ったほうが嬉しいケースすらあります。今回は全員初見プレイで手探りだった部分もありますが、次回以降はもうちょっと活発に動けるんじゃないかなと思っています。
あと、石の取得などに利用するポイントの命名に「徳」という単語を選んだセンスも素晴らしい。普通に考えるて名付けるとお金の単位になっちゃうと思うんですよね。ここで徳という言葉を使ったおかげで、「えーと、座禅して徳を高めます」という、冷静に考えると面白すぎる行動宣言ができたわけですから。
コンポーネントがかなり凝っているため、お値段はかなり張りますが、それだけの価値はあるゲームだと思います。また、ルールもそれほど複雑ではない(最後の採点がちょっと面倒ですけど)ので、どなたでも楽しめるのではないかと思います。