2025/09/30(火)PyCon JP 2025に「Pythonによる契約プログラミング入門」というタイトルで登壇しました
2025/09/30 20:35

個人的な話になりますが、人生の折り返し点を過ぎ、それに伴い自由に使える時間がどんどん少なくなっています(お子さんがいらっしゃる方よりはるかに自由ではありますが、当社比として)。PyCon JPは今回が初めての地方開催ということになりましたが、時間の確保がかなり大変で、当初は不参加の予定でした。
しかし、思い出したのです。過去に2015年と2019年の2回、PyCon mini Hiroshimaで登壇させてもらい、そのときに広島のPythonコミュニティに温かく迎えてもらいました。彼らに恩返しがしたい。
スタッフという形で貢献することも考えましたが、時間を合わせて何かの作業をするというのが困難だという事情もあり、自分だからこそできる内容で登壇しようと思いました。これまでと違って、話したいことがあってプロポーザルを書いたわけではなく、有益なことを伝えたいという思いが先にあってプロポーザルを書いた、という感じです。
といっても、別に話したくない題材を無理に選んだわけではなく、自分の欲求を多少押さえ込んだ上で、PyCon JPにとって、あるいは参加者にとっての有益さを優先した、ということです。本当に自分が話したいことを題材に選んでしまうと、過去のPyCon JPでの登壇のように、AltJSの話を始めたり、Androidの話を始めたりしてしまいますのでw
さて、自分の強みとする範囲で広く役に立つことというと、テスト関連がパッと思いつくのですが、すでにそれはPyCon miniのときに話しています。何日か一人ブレストを続けた結果、出てきたのが今回題材に選んだ契約プログラミングでした。自分にとってある程度の思い入れがあり、Pythonの経験レベルにかかわらず有益であり、「俺にしか話せない」とは言わないまでも「わざわざプロポーザルを書いて発表したがるPython使いは俺しかいない」題材でしょう。
プロポーザルが採択されたあとは、準備に集中するだけです。しかし、私はAndroidエンジニアを自認していますが、業務の都合上iOSの仕事が回ってくることが多く、そのiOS 26のリリースが9月に予定されています。ここでトラブルが起こると、発表準備どころではなくなります。というわけで、事前に手を打っておきました。

私は自分の力でどうにかできることに対して「いい発表ができますように」のようなお願いをすることはありませんが、こういうことに関しては積極的に神頼みをしていくスタンスです。そもそもAppleの存在は天災みたいなものですし。
さて、そんなこんなで無事に発表にこぎ着けた発表の資料がこちらです。
今回は発表場所がフェニックスホールだったということもあり、会場のあまりの広さに緊張しすぎて記憶があいまいになっている部分もあるのですが、どうやら登壇中に事故は起こしていないらしいので、気絶したりはしていなかったようですw
反省点は、思いが強すぎてスライドが盛りだくさんになって、深掘りしたくてもできない項目が多々出てしまったことです。もう少し内容を絞っても良かったのかな、と思わなくもありませんが……でも、今見返してみても削れるところがないんですよねぇ(他言語の例の部分はやや脱線気味なので少し流しましたが)。
さて、2日目終了後は一人で打ち上げをしていたのですが、かなり飲んでしまったので翌日は昼過ぎまでダウンしていました。日曜日は観光のために一日空けていたのですが、これは完全に無駄にしちゃったなぁ……と思ったのですが、デーゲームで行われていたライオンズ戦の途中経過を見ているときに気がつきました。マツダスタジアムはナイターじゃね? 確認してみるとチケットも残っているようなので、観戦に行くことにしました。

広島での野球観戦は2008年に旧広島市民球場でドラゴンズ戦を観戦して以来です。そのときはエースナンバーを継いだばかりの、2年目の前田健太という若手が素晴らしいピッチングをしていた記憶がありますw
試合は2-2で迎えた8回表にベイスターズ打線が爆発して一挙8点で快勝。2位が確定し、CSファーストステージの地元開催を決めました。
今回はめちゃくちゃ野球を見たいというより、マツダスタジアムの雰囲気を味わいたいという感じだったのですが、内野指定席はフィールド全体が見渡しやすくて非常に見やすい球場だと思いました。座席の椅子はまぁ、可もなく不可もなくというか、比較対象のベルドの快適さが外れ値なので論評は差し控えさせてていただきます。
いずれにせよ、目の前でライオンズの不甲斐ないプレイを見せられないという意味でも、非常に快適な野球観戦環境でした。あと、カープうどん美味しゅうございました。
そんなこんなで、球場でも浴びるようにビールを飲んだおかげで、月曜日は少しだるい感じで帰京することになりました。Findyさん主催の前夜祭や、一日目の公式パーティでは控えめにしていた(宿に戻った後に発表の練習をするつもりだったので)ので、発表が終わったあとは箍が外れた感じですw
今回のPyCon JP 2025は、私にとって非常に意義深いイベントになりました。スタッフのみなさん、参加者の皆さん、本当にありがとうございました。また来年の夏にお会いしましょう。