2006/01/06(金)第72回積読消化運動
「萌え萌えブログの作り方遊び方」読了。正直言って感想を書くレベルの本ではないのでしょうが、以前TAKさんに感想を書くという約束をしておりましたので、無理矢理話を広げて書いてみたいと思います。というか、激しく遅くなって申し訳ありません。
萌え云々は置いておくとして、「blogを作るとはどういうことなのか」という雰囲気をつかむだけであれば、それほど悪い本ではないと思います*1。
ただ、「blogを作りたい」という欲求には二種類あると思います。
- blogを作品*2の発表の場として利用したい
- blogを通じて交友関係を広げたい
この二つのうち、前者を目的とする方にとっては、あまり役に立ちそうにありません。
前者を目的とする方(以下「作品派」)にとって、アクセスを増やすために必要なことは、作品の質を上げることと、作品の数を増やすことです。一方、後者を目的とする方(以下「交流派」)がアクセスを増やすためには、友人を増やすのが一番手っ取り早い。目的が違えば手段も違うわけです。そして、この本は交流派にとってのテクニックがメインになっています。もちろん、「作品の質を上げる」というテクニックを語るのが難しいために*3、作品派の方法論を書きようがないという理由もあるでしょうけど。
さて、話は変わって当blog「EXIT_FAILURE」についてですが、交流派の性格を持っていないわけではありませんが、基本的なスタンスとしては作品派です。そのつもりです。違うと言われても押し通します。だからと言って、私は交流派という考え方自体を否定する気はありません。ただ、この本を読むような層に、私のような考えの人間がいることを知らずに飛び込んでこられるのも困るなぁと思います。根本的に考え方が違うだけに、つき合い方も変わってくると思うんですよね。作品派が愛されたいのは自分の作品、交流派が愛されたいのは自分自身、みたいな。
私の場合、一番ネットにハマっていたのがテキストサイト全盛期だったため、「ネタを書き続けてなんぼ、そしてネタを書けなくなった時点でサイト自体が終了」という思いが強いのかもしれません。だからまるで強迫観念に捕らわれたかのように毎日更新しているのでしょう。多分、時代遅れなんでしょうなぁ。
さて、この本を読んでいて一番衝撃を受けたのは、blogの本なのにSNSの話題が出てきたことです。しかし、最初は「なぜSNS?」と思ったのですが、よくよく考えてみれば交流派の行き着く先にSNSがあるのは至極当然なことなんですよね。逆に作品派の延長線上には、どこまで辿ってもSNSは出てこないはずです。すべての作品派がそうかは分かりませんが、少なくとも私の場合、30分なり1時間なりかけて生み出したネタを*4、限られた範囲の友人だけではなく、一見さんを含む不特定多数の方に読んでもらいたいわけですから*5。
ところで、この本にはHTMLの基礎の基礎、本当に簡単な解説も書かれているのですが、はっきり言って読むのは時間の無駄です。つーかそもそも紙資源の無駄遣いです。21世紀になってから5年も経っているのに、未だに「お尻P」が生き残っているとは!*6
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【消化率】
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*1:もっとも、お勧めするわけでもありませんけど。
*2:CG、小説等だけでなく、評論やネタも含む。以下全て同様。
*3:一応「CGの描き方」のコーナーもありますが、あの程度で絵が描けるようになるわけがありません。
*4:意外かもしれませんが、こんなアホな文章を書くのにも結構時間がかかっているんですよ。
*5:ただ、以前私の文章を引用したblogのコメント欄で、私の原文の意図を汲み取らずに私に反論している方がいて、「こっちに書いて、俺に再反論のチャンスをくれよ」と思わないでもなかったり。これはSNSのようなクローズドな空間ではなかなか起きないことだと思います。この時ばかりはSNSが羨ましくなりました。
*6:長々と書いたけど結局これが言いたかった。