2004/10/02(土)続・駄目人間たちのプレーオフ観戦記(はてなプロ野球’04)
【西武 vs 日本ハム プレーオフ第1ステージ第2戦】 (2004年10月2日:西武ドーム) 日本ハム 1 0 0 0 0 4 0 0 0 5 西武 0 0 1 0 0 0 0 0 3 4 [勝] ミラバル 1勝0敗0S [S] 横山 0勝0敗1S [敗] 張 0勝1敗0S [本塁打] 1回表 小笠原 2号 ソロ (張)
今日も昨日と同じ面子で西武ドームへ行ってきました。道中の話題の中心は、昨日優勝を決めたドラゴンズについてです。
【俺】「ドラゴンズの選手ってあんまりよく知らないんだよなぁ」
【Y】「俺はちゃんと知ってるぞ。立浪だろ、谷繁だろ、あとは……あとは……」
【S】「二人だけですか!」
【Y】「ピッチャーは山本昌だろ、川上だろ、岩瀬だろ……バンチってまだいるのか?」
【S】「とっくにいなくなってますよ!」
【俺】「そういえば俺、井端と荒木の区別がつかないんだよな。どっちがセカンドでどっちがショート?」
【Y】「え? 荒木ってライオンズのピッチングコーチじゃないの?」
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい、石投げないで……。BS、CSやネット中継のおかげで、ライオンズ戦の途中経過を知るためだけにジャイアンツ戦中継を観る必要がなくなったので、セ・リーグの選手に対する我々の知識は5年くらい前で止まっています。許してください。
さて、試合はライオンズ張、ファイターズミラバルの両先発投手で始まりました。
1回表、小笠原のホームランでファイターズが先制すると、対するライオンズは3回裏、佐藤のタイムリーで同点に追いつきます。その後は両投手とも悪いなりに相手打線を抑えていましたが、6回に張が捕まりました。新庄のヒットを足掛かりに、小笠原、セギノールのタイムリーでファイターズが2点を勝ち越し。ここで張は降板し、代わって大沼が登場しました。
【俺】「立ち上がりが良くない大沼をランナーのいる場面で使うのかよ……」
【Y】「長田も肩を作ってたのになぁ」
【S】「ファイターズ戦の相性の良さを買ったんじゃないですか?」
大沼はオバンドーにヒットを許してピンチを広げますが、続く高橋信を三振に打ち取って2アウトまで漕ぎ着けました。次のバッターが左の坪井ということで、大沼はここでお役ご免。代わってマウンドに登ったのはサウスポーの三井です。
【Y】「三井!?」
【俺】「星野じゃなくて!?」
【S】「勝負どころはまだ先だと踏んだんじゃないですか?」
【俺】「ここでこれ以上点を取られたら、この先勝負どころは二度と来ないのに!」
【Y】「満塁だから、星野だとフォアボールが怖いってことかなぁ」
結局、三井は坪井にタイムリーを許し、続く代打エチェバリアに押し出しのフォアボールを与えたところで降板しました。何しに出てきたんだ!?
しかし、その後は4番手小野寺、5番手森が踏ん張り、ファイターズに追加点を許しませんでした。一方の打撃陣ですが、ミラバルの前に何度もチャンスを作るものの、あと一本を放つことができません。
そして迎えた9回裏。先頭の石井義がショートゴロに倒れて1アウト。「やっぱり駄目か」というムードが漂い始めましたが、佐藤、赤田の連打と、代打柴田のフォアボールで1アウト満塁のチャンスが訪れました。一発出れば同点という場面。ここで迎えるバッターはカブレラ!
【Y】「ここでホームランが出たら漫画だよなぁ」
【S】「そんなストーリー、水島新司でも恥ずかしくて描けませんって」
【俺】「そりゃまぁ、水島先生の作品には外国人選手は出てこないんだけど」
【S】「いえ、そういう意味じゃないんですけど……」
1-1からの3球目。カブレラがとらえた打球は、快音を残してセンターへ高々と舞い上がりました。一塁側、ライト側スタンドの大歓声の中、打球は伸びて伸びて伸びて……あと一歩及ばずセンターフライ。これが犠牲フライとなって1点を返しますが、ここでの1点は大勢に影響がありません。
最高の場面で最高のバッターが打ち取られてしまいましたが、それでもライオンズ打線は最後の粘りを見せます。5番和田が2点タイムリーを放ってミラバルをノックアウトし、ついに横山を引きずり出しました。打席には昨日2ホーマーのフェルナンデス。今度は一発出ればサヨナラという場面です。
【S】「サヨナラで勢いをつけて第2ステージに行きたいですよね」
しかし、フェルナンデスは浅いセンターフライに倒れてゲームセット。連勝で第1ステージ突破を決めることはできませんでした。
今日の試合を振り返ってみると、昨日と同様、3番の貝塚がブレーキになっていましたね。佐藤、赤田の1、2番が好調なだけに、余計に貝塚の不調が目立ってしまいます。一本ヒットが出れば違うのでしょうが……。
さて、プレーオフ第1ステージはこれで1勝1敗のタイとなりました。明日勝った方が第2ステージに進出します。予告先発はライオンズが帆足、ファイターズが江尻ということで、相手チームを得意にしているピッチャー同士の対戦となりました。1点が重い投手戦になりそうです。
2004/10/01(金)駄目人間たちのプレーオフ観戦記(はてなプロ野球’04)
【西武 vs 日本ハム プレーオフ第1ステージ第1戦】 (2004年10月1日:西武ドーム) 日本ハム 0 0 0 3 0 0 1 3 0 7 西武 0 0 3 0 0 1 6 0 x 10 [勝] 松坂 1勝0敗0S [S] 豊田 0勝0敗1S [敗] 金村 0勝1敗0S [本塁打] 4回表 小笠原 1号 3ラン (松坂) 6回裏 フェルナンデス 1号 ソロ (金村) 7回表 セギノール 1号 ソロ (松坂) 7回裏 佐藤 1号 ソロ (金村) 7回裏 フェルナンデス 2号 満塁 (井場) 7回裏 細川 1号 ソロ (建山)
さぁ、いよいよプレーオフが始まりました! 世間ではファイターズばかりに注目が集まっていますが、一応我らがライオンズもプレーオフに進出しています。というわけで西武ドームへ観戦に行ってきました……が。
内野席がガラガラでした。ホークスとの首位攻防戦 *1 の方がよっぽど観客が多かったと思います。つーか、三塁側の方が席が埋まってるっぽいし! どういうことだよ!
【S】「今まで『ライオンズファンは大事な試合しか球場に来ない』って言われてましたけど、今年は『大事な試合にすら来ていない』じゃないですか……」
【Y】「これは結構ヘコむな……」
観客が少ないのは今日が平日だからだよ! 明日、明後日は週末だから満員になるよ、きっと!
……などと心にもないことを言っていないで、試合のほうを振り返ってみることにしましょう。
今日の先発ピッチャーはライオンズ松坂、ファイターズ金村でしたが、両投手とも立ち上がりは良かったと思います。特に松坂の出来は素晴らしく、「これは1点もらえれば勝てるよ」と思ってしまったほどです。
さて、先にチャンスを作ったのはライオンズでした。2回裏、フェルナンデスのフォアボールと中島のヒットで、2アウトながら一二塁と得点圏にランナーを進めます。ここで打席には細川。
【Y】「三振だろうねぇ……」
【俺】「多分ね……」
【S】「……………」
結局、細川は当てるだけのバッティングで浅いライトフライに倒れ、先制点を奪うことができませんでした。
【俺】「バットに当たったよ!」
【Y】「今日の細川は絶好調なのか!?」
【S】「……………」
試合が動いたのは3回裏。デッドボール二つとフォアボールで、ノーアウト満塁という大チャンスが到来しました。3番貝塚がセカンドゴロに倒れて1アウトとなりますが、続くカブレラは外角低めのボール球を強引に打って出て、左中間を破る走者一掃のタイムリーツーベース!
【Y】「ぽかーん」
【S】「ぽかーん」
【俺】「ぽかーん」
先制点を喜ぶというより、むしろ呆れてしまいました。完全に上体が泳いでいたのに、なんで打球が左中間を破るのですか? 規格外にも程がありますよ、カブレラさん。
さて、一気に3点の援護をもらった松坂ですが、直後の4回表に突然崩れてしまいました。先頭の新庄にヒットを打たれて今日初めてのランナーを許すと、続く木元にもライト前に弾き返され、ノーアウト一三塁のピンチを招きます。ここで3番小笠原がライトスタンドへ同点3ラン! あっという間に試合は振り出しに戻りました。
同点になった後は両投手とも立ち直ってゼロ行進が続き、再び試合が動き出したのは6回裏。フェルナンデスのホームランが飛び出し、ライオンズが再度勝ち越しました。
【S】「松坂も立ち直ったみたいですから、この1点でなんとかなりそうじゃないですか?」
しかし、勝負の世界はそんなに甘くはありませんでした。直後の7回表、先頭のセギノールがライトスタンドにライナーで叩き込み、試合はまたもや振り出しに戻ります。
「野球の神様はファイターズの味方なのか?」と思い始めた7回裏、ついにライオンズ打線が火を噴きました。先頭の佐藤がバックスクリーンへ勝ち越しソロを放つと、3つのフォアボールでランナーをためたところで、フェルナンデスが2打席連続アーチとなるグランドスラム! 仕上げに細川がレフトスタンドへソロホームラン!
【俺】「またバットに当たったよ!」
【Y】「やっぱり今日の細川は絶好調だったのか!」
【S】「……………」
これでスコアは10-4。さすがに勝負あったろうと思いましたが、ファイターズ打線もしぶとく食らいつきます。8回表、ヒットとフォアボール2つでノーアウト満塁とし、木元が走者一掃のタイムリーツーベースを放って3点差。また試合がわからなくなってきました。
しかし、ここでリリーフ登板した星野の出来が素晴らしかったです。小笠原、セギノール、代打田中幸を危なげなく打ち取り、ファイターズに傾きかけた流れを食い止めました。リリーフ大成功です。
こうなるとあとは豊田が9回を締めるだけです。豊田はアンラッキーな内野安打で先頭バッターを出しますが、その後の3人をきっちり打ち取ってゲームセット。プレーオフ第1ステージの初戦を取りました!
さて、明日の予告先発はライオンズが張、ファイターズがミラバルです。先発ピッチャーの相性的にはファイターズが有利でしょうか。しかし、明日一気に決めてしまうぐらいの気持ちで頑張って欲しいと思います。
*1:8月27日~29日。