2014/09/18(木)プロの洗礼
【埼玉西武 vs 東北楽天 第19回戦】 (2014年9月13日:西武ドーム) 東北楽天 2 1 1 0 0 2 0 1 1 8 埼玉西武 0 2 0 0 0 0 0 1 0 3 [勝] 則本 12勝9敗0S [敗] 誠 0勝1敗0S [本塁打] 1回表 ジョーンズ 21号 2ラン (誠) 2回裏 メヒア 31号 ソロ (則本)
PyConのあたりから野球の話題に触れていなかったので、移動日のうちに片付けてしまいます。まずは13日の試合から。
ライオンズの先発はプロ入り初登板の誠でした。初回は2アウトを取ったものの、岡島にレフト線を破るツーベースでランナーを許すと、続くジョーンズにレフトスタンドに運ばれ先制を許します。2回には島内のタイムリー、3回には押し出しフォアボールで1点ずつを奪われ、結局2回2/3を4失点で降板。プロの洗礼を浴びた格好になりました。
対するライオンズは2回にメヒアのホームランで2点を返しますが、3回以降は則本の前に沈黙。6回に3番手の豊田がつかまった時点で勝負ありでした。
2014/09/17(水)あと2時間
2014/09/16(火)PyCon JP 2014 2日目レポート #pyconjp
PyCon JP 2014のカンファレンス2日目のレポートです。
基調講演/西尾泰和さん(動画)
サイボウズ・ラボのエンジニアで、『コーディングを支える技術』でも知られている西尾さんの基調講演。
Pythonでのワンライナーの話でひとしきり笑いを取ったあとは、人間を増強することについてのお話が始まりました。
人間の増強には人工物、言語、方法論、教育の4要素があること。ものごとに詳しくなればなるほど、バイアスがかかって逆に見えなくなる領域があること。明らかに知っている領域と明らかに知らない領域の間に、不明な(知らないことを知らない)領域があること。知っている領域をはっきりさせることで、そのすぐ隣の盲点に気づくことができること。
大学時代に学んでいたことを思い出すようなお話でした。終わったあとは感動してしばらく動けませんでした。こういう話を15年前に聞きたかった。というわけで、SJ学部の後輩の現役生はリンク先の動画を見ておくこと。まぁ、後輩が何人このブログを見ているかわからないけどw
ジョブフェア
エンジニアを求人している各社の技術担当者のパネルディスカッション、そして、そのあとは企業と個人の対話の機会を設ける場でした。
少し悲しかったのが、パネルディスカッションに参加されたどの企業もリモートでの勤務を採用していなかったこと。一部の会社さんにおいては、試したけれど上手く行かずに廃止しているそうです。やっぱりそういうものなのかー。
私は膝を痛めているので、恒久的な在宅勤務というよりは、梅雨時や冬場の歩けそうにない日はリモートで働ける環境を求めているのですが、そうやって「試したけど駄目だった」という話を聞くに、これは贅沢な要望なんですかね……。
ランチ
おひるだにょん。 #pyconjp pic.twitter.com/ICWqGnQcyf
— ちぃといつ (@7pairs) 2014, 9月 14
美味しゅうございました。なんか変な生き物が写っているのはきっと気のせいです。
ネットワーク見学ツアー
インフラの各部について見学するツアーが開催されたので、私も参加させてもらいました。
インフラについては知識が浅いため、説明のすべてを理解できたわけではありませんが、プロフェッショナルの仕事ぶりは伝わってきました。
使ったケーブルはトータルで1キロメートルほどもあったそうで、それを混乱なく引き回すだけでも3時間というのは驚異的なスピードだと思います。月並みな言葉しか出てきませんが、本当に凄い。そして、その凄さにPyConは支えられているということがよく理解できました。
オフィスアワー
基調講演をされた西尾さんとお話しさせてもらいました。基調講演でも触れられていたモデルを作る話について、突っ込んだ話を聞き、また、アドバイスをもらうこともできました。
こういったオフィスアワーというのはとてもいい試みだと思います。今後も継続していってもらえると嬉しいです。
Pythonによる非同期プログラミング入門/Hironori Sekineさん(動画)
オフィスアワーで盛り上がりすぎたため、少し出遅れて立ち見になってしまいました。Python 3.4から導入されたasyncioを中心とした、非同期プログラミングのお話。この仕組みが標準で取り込まれたということは、初日の基調講演で物議をかもした3を使うメリットになるよね?w
データ分析の世界へようこそ! ~マーケティングに活かせるPythonライブラリ~/池内孝啓さん(動画)
データ分析の方法、というよりは、データ分析に臨むに当たっての心構えのお話と言ったほうがいいのかな。数式の意味を理解した上で道具は使うべし、というのはまったくその通りだと思いました。
Pythonではじめる野球プログラミング/Shinichi Nakagawaさん(動画)
昨年までのメジャーリーグの成績をデータベースに流し込んで、BABIPやピタゴラス勝率を可視化するお話。その可視化の過程で使ったツールなどのお話も楽しく聞かせていただきました。今回はMySQLの接続に一番苦労されたそうで、PostgreSQL信者のワイ、高みの見物。
まとめで述べられた「好きなデータを好きな言語でHackすると楽しいよ」というのは素晴らしい言葉だと思いました。また、質疑応答での「アダム・ダンのBABIPを見せてください」という要望に一部マニアが沸く一幕もありましたw
ライトニングトーク(動画)
先ほどの野球プログラミングの続きで「アダム・ダンのアダム・ダン率」に爆笑。だからさっきは見せてくれなかったんですねw そのあとも面白い話が続きましたが、時間をオーバーする方も多く、短い時間にまとめるのは発表慣れしている人でも難しいんだなーと感じました。
まとめ
楽しかったです。しかし、楽しかったで終わらせてはいけません。初日の基調講演でいわれたこともありますし、より良いPython3に貢献できるように頑張ります。
2014/09/15(月)PyCon JP 2014 1日目レポート #pyconjp
PyCon JP 2014に参加してきました。
基調講演/Kenneth Reitzさん(動画)
HerokuのエンジニアであるKenneth Reitzさんの基調講演。
Python2系と3系の分断を危惧しており、「お前らもっとフィードバックを送れよ」というようなことを何度も言っていました。
会場で挙手を募った結果でもPython2ユーザーのほうがPython3より多く、pipのダウンロード数もPython2のほうが圧倒的。昔からPythonを使っている人は2を使い続け、3に移行できていない事実が突きつけられました。この分断を解決するには、まさしくフィードバックを送ってよりよいPython3にするしかないのでしょう。
彼自身は2系のユーザーのようで、 質疑応答のとき「Python3を使う利点は何か?」という質問に対し "There is no benefit." と答えるなど、まだまだPython3側に対するフィードバックが足りておらず、現状に対して不満を持っていることは感じられました。これは私のようなPython3ユーザーに対する痛烈な叱咤激励なのでしょう。
ところで、どうもこの発言のあたりがネットで物議を醸していたようですが、これは難しいところですよね。
同時通訳ですからどうしても細かいニュアンスが削り落とされる部分もあります(全員が同時通訳を聞いていたわけではないでしょうけど)。しかも、日本語同時通訳を完全に頼りにして聞いていた私でさえ、 "no benefit" くらいなら通訳を通さずに理解できますし、ほとんどの人がそうだったでしょう。そのインパクトが一人歩きしてしまった感もありますね。
また、講演を直接聞いてない方が、日本語になった文章だけ読んで判断すると、それはそれで受ける印象が変わってきます。「個人的見解だがPython3を使う利点はない」と文字にしてしまうと非常に強いPython3批判の臭いがしてきてしまいますよね。もちろん、実際にはそういう雰囲気ではありませんでした。
ただ、彼に悪意がないのはもちろんわかりますし、むしろそのニュアンスを完全に理解できなかった我々にも非はあるのでしょうが、通訳が入る異国での基調講演という場所を考えればやや軽率な発言だったかもしれません。ここはアメリカではなく日本で、2から3への最大の変化である「Unicode文字列が標準の文字列になったこと」が大きなメリットになり得る国で、Pythonがまだまだマイナーな言語として扱われている国だ、ということを頭の片隅に置いて話してもらいたかった、という思いはあります。
Djangoによるスマホアプリバックエンドの実装/Yuichi Nakazawaさん、Kazuhiko Kakitaさん(動画)
タイトルどおり、Djangoを使ってスマートフォンアプリのバックエンドを作るお話。フレームワークであるDjangoそのものの話から、CMS、プッシュ通知などスマホ側に連携する話まで、一連の流れについてのテクニックが解説されました。今、ちょうど仕事で慣れないスマホアプリを作っているところなので、参考にさせてもらいます。
Djangoアプリケーション、パフォーマンスチューニング/Hiroki KIYOHARAさん(動画)
Djangoアプリのパフォーマンス、特にDB周りのお話。一つ一つは派手さのないお話でしたが、セッションを通して聞いたあとには、今までに作ったサービスのDBアクセス周りを丸ごと作り直したいと思うくらいのショックを受けました。とても勉強になりました。こうやって人は成長していくんですね。
ランチ
天気がいいのでお外でご飯。 pic.twitter.com/t3Lgac2X7o
— ちぃといつ (@7pairs) 2014, 9月 13
美味しゅうございました。
また、オライリーさんの直販があったので、何冊か買わせてもらいました。8000円以上でトートバックとTシャツがもらえるんですが、オライリーで8000円ぶんってハードル低すぎな気がしますw
オライリーブースでは『Python文法詳解』の著者である石本さんのサイン会も開催されていたので、私もサインしていただきました。
このあとはいくつかセッションをお休みしてぶらぶらしていました。興味がなかったわけではないんですが、パフォーマンスチューニングの話はショックが大きすぎましたw
PyCharm活用術/Takayuki Shimizukawaさん(動画)
JetBrainsのPython用IDE、PyCharmのお話。具体的なデモを交えて、PyCharmの使いこなし方が解説されました。しかし、PyCharmのアイコンはかわいいですね。私はIntelliJ IDEAにPythonプラグインを入れて使っているのですが、あまりJavaも書かなくなりましたし、次回は更新しないでPyCharmに乗り換えようかなぁw
リファクタリングツールあれこれ/tell kさん(動画)
コーヒーブレイクのあとだったのですが、完全に出遅れました。だって、スケジュールを見ると16:30からだって書いてあるんだもんw
同じ時間帯が二つあることからもわかるように、これはもちろん誤植で、実際には15:50からのスタートでした。
ライトニングトーク(動画)
ライトニングトークということで少し柔らかめの雰囲気での発表でしたが、内容は非常に充実していました。出遅れて2階席から見ていたため、発表者のお姿が見られなかったのがちょっと残念(スライドはちゃんと見えました)。
後半に続く
長くなったので2日目は別記事にします。
2014/09/14(日)CS争いの蚊帳の外で
PyConについてはこれから日付が変わるまでにまとめられそうにないので、本日分の更新は野球の話題でお茶を濁したいと思いますw
西武新監督に潮崎2軍監督を昇格 - プロ野球ニュース : nikkansports.com
田辺とか、工藤とか、果てはナベQ復帰という説まであったライオンズの来年の監督ですが、他紙の情報を見てみても、どうやら潮崎になりそうな感じですね。
しかし、今年は確かに監督も悪かったですが、それ以上に戦力的に弱かったということをくれぐれも忘れないでもらいたいと思います。まずは何としてもメヒア、炭谷をなんとしても引き止めていただきたい。お金がないのは重々承知していますが、かけるべきところにはお金をかけてもらいたいと思います。