2006/10/24(火)野球の歴史がまた一ページ(はてなプロ野球’06)
【日本ハム vs 中日 日本シリーズ第3戦】 (2006年10月24日:札幌ドーム) 中日 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 日本ハム 3 0 0 0 0 0 0 3 x 6 [勝] 武田勝 1勝0敗0S [敗] 朝倉 0勝1敗0S [本塁打] 8回裏 稲葉 1号 3ラン (中里)
プロ野球史上初めての北海道での日本シリーズとなる第3戦は、これまでの2試合と同様ミスが勝敗を分けました。
1回表、ドラゴンズは福留のタイムリーで1点を先制。第2戦のホームランから調子を上げてきたようです。
対するファイターズはその裏、先頭の森本がヒットで出塁すると、いつものように田中賢が送りバントをしますが、これを処理した谷繁が二塁に送球してオールセーフ。一気にチャンスが広がりました。
続く小笠原はここまでの2戦でヒットが出ていなかったのですが、外の球を上手く左中間に運んで逆転の2点タイムリーツーベース。さらにセギノールのヒットでチャンスを広げ、稲葉の犠牲フライでもう1点を追加しました。しかし、この回は谷繁のミスがなければ同点止まりだったんですよね。その後朝倉はほぼ完璧に立ち直っただけに、痛い痛いフィルダースチョイスになってしまいました。
一方のファイターズ先発の武田勝ですが、2回以降も毎回のようにピンチを招いていましたが、ドラゴンズの拙攻にも助けられて6回途中まで1失点でしのぎました。その後は武田久、岡島といういつもの勝ちパターンの継投。
武田久は6回ノーアウト二塁のピンチに登場し、ウッズ、森野、アレックスを打ち取りピンチを脱出。その後も味方の好守に助けられた面もありますが、気迫のこもった投球で2回2/3を無失点に抑えました。3番手岡島は8回ツーアウトから福留一人との対戦でしたが、変化球二つで追い込み、アウトローいっぱいのストレートで三球勝負を挑んで空振り三振。いや、あの球はまず打てんわ。
野手が投手陣の頑張りに応えたのは8回裏。2アウト一二塁から、稲葉が低めの難しいカーブをうまく掬い上げてバックスクリーン右に叩き込みました。よく「打った方を褒めるべき」という表現がありますが、今回はそれを超えているように思います。確かに失投ではありませんし、よく打ったとは思うんですが、「凄い」というより「おかしい」です、あのバッティングは。
5点差となった9回にはマイケルが登板し、わずか8球で三人斬り。ファイターズが歴史的な一戦を制し、対戦成績を2勝1敗としました。