2007/11/16(金)バージョン1.1になった途端アンサー十段に落ちた人のAn×An日記

2007/11/16 25:34

 たかしおのさんの書かれたAn×Anの遅答問題についてのエントリを読んで思うところがあったのですが、向こうでコメントするには長すぎる文章になったため、こちらに反応を書くことにします。というわけで、まずはリンク先の文章をお読みください。

 http://d.hatena.ne.jp/drk2718/20071115#p1

 最初に、私の遅答に対する考え方を明確にしておきます。私は「同点またはリードしている場面で、その問題を遅答することによって最終問題にすることができる場合にのみ遅答する」というスタンスです。ですから、最終問題で相手に遅答されても「あー負けたー」と思うだけでそれ以上の感情は抱きませんし、もちろんその遅答行為を否定もしません。

 しかし、それ以上の遅答行為、要するにもっと早い段階から遅答された場合は、気分を損ねて耳から何か溢れ出しそうになります。具体的には、それ以降の解答が全て「自信あり」になります。おいおい、いくら合法的だからって台パンしてんじゃねぇよこのDQNめが。

 ……さて、たかしおのさんはシミュレーションによって「遅答に意味がないわけではないが、劇的に効果を上げるわけでもない」というデータを出されています。

だが、「減らせる」というのが逆転された瞬間から逆に不利に働き始める以上、おそらくは確率的にそう劇的に好転するものではないのだと思う。

泣く子と遅答には勝てない [不定期更新競馬日記(第5版):2007-11-15

 これが早押しのような「誤答は-10されて解答権移動」という形式についての話であればその通りだと思います。1問目から遅答されたところでそれほど苦しい展開にはなりません。

 しかし、連想やビジュアルのように「誤答は8秒間解答不可のペナルティ、2回目の誤答で相手に+10」という形式では、このシミュレーションよりも遅答が有利に働きます。シミュレーションのように8問もあるケースが稀なことに加え、1回目の誤答は失点ではなく時間的ペナルティでしかないため、このルールを利用して時間潰しをすることが可能だからです。

 例えば、2位通過したプレーオフの連想やビジュアルにおいて、相手が遅答をした上で0-20とビハインドを背負った場合、そこから逆転するのはほぼ不可能です。ビジュアルや連想に自信がある方であれば逆転できるのかもしれませんが、私の場合はそこから3問取るには時間が足りません。

 ただ、このような勝敗に直結するケースでなくてもやはり遅答は嫌われるようです。たかしおのさんはその理由をこう述べられています。

おそらく、最大の苛立ちは、「勝つための努力がクイズ以外の部分にある」ところにあるのだと思う。

泣く子と遅答には勝てない [不定期更新競馬日記(第5版):2007-11-15

 一理あるとは思いますが、人間はそこまで理性的に考えて苛立つほど賢い生き物ではないとも思います。そんな難しい理由ではなく、単純に遅答する人が嫌いだから苛立つんですよ。ここで「嫌い」と言っているのは「遅答」ではなく「遅答する人」です。

 まずは印象の問題。私の経験上の話でしかありませんが、1問目から遅答する人は「自信あり」で押すケースが多いです。それでいて遅答をするのですから、「喧嘩売ってるのかこの野郎」という印象を持つ方もいらっしゃるでしょう。

 もっとも、遅答する人は意図的に自信ありにしているのだと思います。相手を怒らせれば怒らせるだけ、焦らせれば焦らせるだけ、逃げる立場の自分が有利になりますからね。

 また、プレイヤー間の美学の齟齬の問題があります。この言葉だけではわかりにくいと思いますので、プレイヤーの遅答に対するスタンスを大雑把に3つに分けて説明してみましょう。

  • 絶対に遅答をしない人
  • 勝負を決める場面でのみ遅答をする人
  • 常に遅答をする人

 リストの上のグループに属する人は、下のグループの人を卑怯だと思うことが多いです。しかし、それは単なる自分の美学、冷たい言い方をすれば自己満足にしか過ぎません。そして、下のグループの人の「勝ちたいんだったらお前もやればいいじゃん」という言葉に対して、論理的な反論をすることができません。「できない」というのは言い過ぎかもしれませんが、少なくとも私は論理的な反論ができませんし、他の方の論理的な反論も見たことがありません。

 「あいつらは卑怯で、間違ったことをしている」と思っているのに、それをルール違反として禁止することができない。それどころか、間違っているはずの連中が開き直って逆ギレしてくる。こんな状況であれば、心の中の中のモヤモヤが憎しみに変わっても不思議ではないでしょう。

 ちなみに、このグループ分けはQMAでも同じように適用できます。試しにやってみましょうか。

  • 手ぶらでプレイする人
  • メモ、写メ、デジカメを使用する人
  • スタンド、カンペを使用する人

 QMA2のころは「スタカンはアウト、それより手前はOK」というコンセンサスが廃人の間では取れていました。それから時は流れ、その時代を知っている人とそうでない人がいるために事態はややこしくなっていますが、「より厳しい制約でプレイしているグループが制約の緩いグループを憎む」という状況はAn×Anと同様です。

 いずれにせよ、たかしおのさんがおっしゃる通り、批判すべきはプレイヤーではなくシステムなのでしょう。まぁなんだ、みんなもっと仲良くやろうぜ、ということで。

 ところで、たかしおのさんが遅答プレイヤーをあまり見かけないのは、SSリーグにステイできているからだと思います。SSリーグにいるのは、プロアンサーや、段位でもプロアンサーと互角に戦えるような猛者たちですから、クイズ以外の戦術を使う必要がないということでしょう。でも、Sリーグには遅答する人が結構いるんですよねー。2、3クレに1回は引きます。勘弁してください orz