2008/03/20(木)素晴らしい投手戦(はてなプロ野球’08)

2008/03/20 16:01
【埼玉西武 vs オリックス 第1回戦】
(2008年3月20日:西武ドーム)
 
オリックス  0 0 1  0 0 0  0 1 0  2
埼玉西武   0 0 0  1 0 0  0 0 0  1
 
[勝] 金子 1勝0敗0S
[S] 加藤 0勝0敗1S
[敗] 涌井 0勝1敗0S
 
[キモティー]
  4回裏 G.G.佐藤  1号 ソロ (金子)

2008年パ・リーグ開幕! というわけで西武ドームに観戦に来ました。今年からブルペンがファウルグラウンドに張り出すような形になったので、今までとはずいぶん雰囲気が変わりましたねー。それにしても寒い。寒すぎる。

せっかくEM ONEを持ってきたのでリアルタイム更新をやってみようかと思ったんですが、あまり電波状態が良くないので、試合を見ながら長文を書き溜めて試合終了直後にアップしますw

というわけで今日のスタメンです。

【オリックス】    【埼玉西武】
8 坂口       4 片岡
7 迎        D 栗山
5 ラロッカ     6 中島
D ローズ      3 ブラゼル
3 カブレラ     9 G.G.佐藤
9 浜中       5 中村
4 後藤       8 ボカチカ
6 大引       2 細川
2 日高       7 松坂
P 金子       P 涌井

坂口、迎をきっちり抑えて、ランナーなしでビッグボーイズを迎えられるかが勝負の鍵でしょうか。

試合のほうは初回、涌井は三者凡退と上々の立ち上がり。初の開幕投手というプレッシャーはなさそうです。

1回裏、ライオンズは2アウトから中島のサード内野安打でランナーを一人出しますが、期待のブラゼルが三振でチャンスを広げることはできませんでした。金子の調子も良さそうです。しかしこの内野安打、芝に相当打球が殺されていたように見えました。人工芝を張り替えた今年の西武ドームでは内野安打が増えそうです。

2回表、涌井はピンチを迎えます。先頭のローズをフォアボールで歩かせ、続くカブレラは10球粘られた末に三振に打ち取りますが、浜中のショートゴロを中島が握り損ね、ゲッツーでチェンジのはずが二塁にも一塁にも送球できずに1アウト一二塁。今年もこんな守備かよ! ただ、ここからの涌井が素晴らしかった。後藤を三振に斬ってとると、続く大引もサードゴロに打ちとってピンチを切り抜けました。

2回裏、先頭のG.G.佐藤が初球に大ファウルを打って盛り上げましたが、結局は空振り三振。中村、ボカチカも三振に倒れ、三者凡退に終わりました。金子すげー。打てる気しねー。

3回になって試合が動きました。1アウト後、坂口がセンター前にチーム初ヒットを放って出塁。迎を打ちとって2アウトにこぎ着けましたが、ラロッカが右中間に上手く流し打ってタイムリーツーベース。バファローズが1点を先制しました。タイムリーの前にはあわやアウトかという牽制球があったんですがねぇ……。

3回裏、先頭の細川がセンター前ヒットで出塁。しかし、続く松坂は強攻策で三振。トップに帰って片岡も三振。栗山がライト前ヒットでチャンスを広げますが、続く中島がレフトフライで3アウトチェンジ。松坂、片岡のところでもうちょっと策があっても良さそうでしたが……それは結果論ですね。

4回表は三者凡退。先頭のカブレラがあっさり打ち上げてくれてずいぶん楽になったように見えました。

4回裏、先頭のブラゼルは見逃し三振に倒れますが、続くG.G.佐藤が高めの変化球を完璧に捕らえてレフトスタンドへ叩き込みました。これで同点! キモティー!!!!! さらに中村が三塁線を破るツーベースでチャンスを作りますが、ボカチカがサードゴロ、細川がいつものやつで3アウトチェンジ。勝ち越しはなりませんでした。

5回表も三者凡退。日高のときのセカンドゴロは片岡が見事な動きを見せてくれました。ブラゼルの守備力は未知数ですが、ショート中島の守備が終了風味なので、片岡には頑張ってもらいたいものです。

5回裏、あっさりと2アウトとされますが、栗山がレフト前に上手く打って今日2本目のヒット。続く中島は初球攻撃でいい当たりを放ちましたがセンターフライに倒れました。先ほどのレフトフライもいい当たりだったので調子自体は悪くなさそうですが、金子がなかなか甘い球を投げてくれないだけにそうそういいところに飛んでくれません。

6回表、先頭の迎がセンター前ヒットで出塁。ランナーを出してクリーンアップを迎えるという嫌な流れでしたが、続くラロッカをサードゴロゲッツーに打ち取りピンチの芽を摘み取りました。4番ローズを歩かせましたが、続くカブレラをショートゴロに打ち取りチェンジ。

6回裏、先頭のブラゼルが大ファウルを打ったもののインハイの球を空振り三振。オープン戦では目立ちませんでしたが、ブラゼルはあの辺りが弱点なんでしょうか。結局この回は三者凡退。試合が膠着状態になってきました。

7回表、浜中センターフライ、後藤セカンドゴロ、大引サードゴロであっさり三者凡退。金子がそうそう簡単に崩れそうにないだけに、涌井も我慢の投球が続きます。

7回裏、先頭のボカチカがフォアボールを選んでノーアウト一塁。こうなれば続く細川は当然送りバントです。しかし、ピッチャー前にやや強めのボールが行ってしまい、金子がすばやく処理して二塁フォースアウト。さらに一塁もアウトになって一気にランナーがいなくなりました。細川のバントもあまりいいバントとは言えませんでしたが、金子の処理も見事でした。しかし、細川がバントを失敗するなんて、これが開幕戦のプレッシャーなんですかねぇ。

8回表、先頭の日高がフォアボールで出塁。続く坂口の送りバントはピッチャー真正面の当たり。これは7回裏の再現か……と思いましたが、涌井の二塁送球がワンバウンドになりました。正直言って普通のショートなら取れるような送球でしたが、残念ながらライオンズのショートは普通のショートではありません。これがエラーとなってノーアウト一二塁。さらに迎が送りバントで1アウト二三塁。得点圏にランナーを置いてクリーンアップを迎えてしまいました。3番ラロッカは2-0と追い込んだものの、センターへ距離充分のフライを打ち上げられ、犠牲フライで2-1とバファローズが1点を勝ち越し。さらにピンチは続きましたが、ローズを敬遠気味に歩かせると、カブレラ相手に3球勝負で三振に斬って取り、なんとか1点で切り抜けました。

8回裏、バファローズのピッチャーが菊地原に代わりました。代わってくれて助かったかもと思いましたが、中島につまり気味のヒットがあったくらいで危なげのないピッチングでした。1-2と1点ビハインドで9回を迎えることになります。

9回表、ライオンズのピッチャーも涌井から小野寺に代わりました。小野寺は浜中、後藤をセンターフライ、大引をピッチャーライナーに打ち取り三者凡退で9回を終えました。大引のバットをへし折るなど球に力はあったように見えましたが、球速的には145キロ前後しか出ていないようでした。まだ完全復活というわけには行かないようです。

9回裏、バファローズのピッチャーは加藤に。先頭のG.G.は空振りの三振。中村は2-3からどん詰まりのレフトフライ。もうちょっと詰まっていればポテンヒットだったんですがねぇ。2アウトとなりましたがボカチカのところで代打大島が登場し、2球目をセンター前に弾き返して望みを繋ぎます。代走は赤田。そして8番細川には代打上本。外野の間を抜ければ……と思っていましたが、2球目のところで赤田が二盗に成功! ベンチのサインかもしれませんが、それにしてもすげぇ勇気だ。しかし、上本は空振り三振に倒れゲームセット。開幕戦を勝利で飾ることはできませんでした。

残念ながら負けてしまいましたが、本当にいい試合でした。涌井も金子も本当にいいピッチングでしたし、やはり投手戦は本当に面白いです。今年はこういう緊迫感のあるゲームをたくさん見せてくれることを期待しています。