2015/09/27(日)森本稀哲選手、お疲れ様でした
【埼玉西武 vs 東北楽天 第25回戦】 (2015年9月27日:西武プリンスドーム) 東北楽天 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 埼玉西武 0 0 2 0 1 0 0 2 x 5 [勝] 十亀 11勝7敗0S [敗] 森 0勝2敗0S [本塁打] 3回裏 炭谷 4号 ソロ (森) 5回表 伊東 1号 ソロ (十亀)
胸の熱くなるシーンでした。
8回表の守備から森に代わって、今日が引退試合の森本が7番ライトに入りました。そしてその裏の攻撃。4人出塁しなければ森本までは回らないところでしたが、先頭の秋山がツーベース、続く渡辺がデッドボール、さらに浅村の送りバントが内野安打となった上にエラーを誘って1点を追加し、なおもノーアウト一三塁。続く中村がセンターへの犠牲フライで1アウト一塁となり、次のメヒアの打球がサードゴロになってこれで終わったかと思いましたが、メヒアがメヒアとは思えなくらいの激走でなんとかゲッツーを防いで2アウト一塁。そして6番の栗山が粘って粘ってフォアボールを選び、なんと森本まで打席を回してしまいました。
森本はネクストバッターズサークルで感極まったようで目元を抑えていましたし、初球はとんでもない空振りで、おそらく涙でまともにボールは見えていなかったのではないかと思います。最終的には3球目を打ってサードゴロとなり、現役最後の打席を終えました。
森本はベイスターズで衰えを隠せない状態からの入団ということもあり、ライオンズでは数字的にはそこまでのものは残せませんでした。しかし、去年は森本と脇谷でなんとかファーストの穴を埋め続けたわけで、去年のシーズンを振り返ったときには貴重な戦力でした。あと、単純なピッチャーの左右ではなく、調子まで見極めて使ってもらえればもうちょっと数字は残せたはずですしね。
ヒーローインタビューでの十亀も涙ぐんでいましたし、チームメイトからもかなり慕われていたことがうかがえます。どうしてもパフォーマンスが話題になってしまいますが、野球には真摯に取り組んでいる選手でしたし、自身が病気や怪我を克服してきた選手なだけに、きっと面倒見も良かったのではないかと思います。ライオンズにはなかなかいないタイプでしたから、野球以外の面でもチームへの貢献はあったのでしょう。
森本選手、17年間お疲れ様でした。去年のヤマノススメデーでの同点タイムリーのことは忘れません。