2018/07/01(日)木村のサヨナラ弾で連敗ストップ

2018/07/01 21:16
【埼玉西武 vs 東北楽天 第12回戦】
(2018年7月1日/メットライフドーム)

東北楽天  0 0 0  2 0 0  1 3 1   7
埼玉西武  0 0 0  3 1 0  3 0 1x  8

[勝] カスティーヨ 6勝4敗1S
[敗] 宋家豪    1勝1敗0S

[本塁打]
  4回表 アマダー 10号 2ラン (榎田)
  5回裏 浅村   16号 ソロ  (美馬)
  7回裏 山川   20号 2ラン (青山)
  7回裏 栗山    4号 ソロ  (青山)
  8回表 枡田    1号 2ラン (ヒース)
  9回裏 木村    2号 ソロ  (宋家豪)

ライオンズ先発の榎田は6回を6安打2失点。アマダーにホームランを浴びた1球は甘かったですが、それ以外は持ち味を存分に発揮していました。毎回同じことを言っているような気がしますが、キャッチャーもリードしていて楽しいと思います。2点を先制されたライオンズは4回に栗山、中村のベテラン勢の連続タイムリーで逆転。その後も浅村、山川、栗山にホームランが出て快勝です。

……とは行かないのが今年のライオンズのリリーフ陣です。

7回に増田が島内のセカンドゴロの間に1点を失いますが、まぁ、これは前進守備を敷きませんでしたし許容範囲でしょう。大誤算だったのが8回のヒースでした。フォアボールとツーベースで1アウト二三塁のピンチを招くと、ペゲーロのショートゴロの間に1点。ここで終われば何事もなかったのですが、続く代打枡田にライトスタンドに運ばれ1点差に詰め寄られます。

8回裏に2アウト満塁のチャンスを逃し、1点リードで迎えた9回表のマウンドに登ったのはカスティーヨ。カスティーヨは先頭の代打岡島を三振に切って取ったあと、島内にフォアボールを与えて1アウト一塁。続く今江の打球は何でもないレフトフライでしたが、斉藤が一瞬前進したあとに慌ててバックし、万全な状態で捕球体勢に入れずにグラブからボールがこぼれました。これで1アウト二三塁。

ここでライオンズベンチは銀次を敬遠して満塁策をとりました。これはかなり疑問です。確かに守りやすくはなりますが、コントロールに不安のあるカスティーヨにプレッシャーを与えることになりますし、ゲッツーを取れなければ藤田に回ります。銀次よりアマダーというのは分かりますが、銀次+アマダーよりアマダー+藤田を選んだ判断には納得がいきません。好調時を比較するのならともかく、今年の状態なら銀次で一つアウトを取るべきでしょう。

実際、アマダーから三振を奪ったあと、藤田を2-2と追い込んでから、微妙な球を見逃され、1球ファウルされたあとに押し出しのフォアボールを与えてしまいました。これはちょっとカスティーヨが可哀想でした(もちろん、勝ちを消された榎田のほうが可哀想なのですが)。

同点で迎えた9回裏は外崎、栗山があっさり倒れて2アウトとなり、誰もが延長戦のことを考えたと思いますが、試合途中の守備から入っていた木村が真ん中やや低めの一番腕が伸びるところのボールをとらえると、打球はセンターバックスクリーンに飛び込むサヨナラホームランになりました。チームを救う見事なバッティングでした。

ただ、打った木村はお見事なのですが、そもそも9回裏があったこと自体が問題です。この事態を招いた方々はしっかり反省していただきたいと思います。