2024/09/16(月)ベルーナドームに行ってきました(vs 千葉ロッテ 第20回戦)

2024/09/16 16:26
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【埼玉西武 vs 千葉ロッテ 第20回戦】
(2024年09月15日/ベルーナドーム)

千葉ロッテ  0 0 1  0 0 0  0 0 0  1
埼玉西武   0 1 2  0 0 0  3 1 X  7

[勝] 今井  8勝8敗0S
[敗] 佐々木 8勝5敗0S

[本塁打]
  7回裏 源田   3号 2ラン (吉田)
  8回裏 佐藤龍  6号 ソロ  (吉田)
7月16日に「終末トレインどこへいく?」とのコラボイベントが発表されました。私は東山さんのセレモニアルピッチをいい席で見るべく、その週末におこなわれた先々行抽選に申し込み、見事フィールドビューシートをゲット。後日、その日に金子の引退試合が組み込まれ、最後の雄姿をいい席で見届けられることになりました。

ライオンズ先発の今井は、序盤から安定したピッチングで、2回まで一人のランナーも許しません。そして2回裏、野村大のサードへの内野安打で1点を先制します。タイミング的にはアウトでしたが、安田が送球をすくい上げることができませんでした。

直後の3回表に荻野のタイムリーで同点に追いつかれますが、その裏、ピッチャー内野安打(ファーストのカバー遅れ)、サードゴロエラーでもらったチャンスに、西川のタイムリーツーベースで勝ち越し。さらに佐藤龍のセカンドゴロがフィルダースチョイスを誘ってもう1点を追加しました。相手の守備の乱れに助けられた面も大きいですが、佐々木相手に序盤で3点を取れたのは大きい。

1番レフトでスタメン出場した金子は、初回はセカンドゴロ、3回は三振、5回はセンターフライと、塁に出ることができません。中盤はライオンズ打線もヒットが出ず、これは4打席で終わりかなという雰囲気になってきました。あと、トレインダンスで声優さんを出さなかった運営はマジ無能。終末「トレイン」だぞ。

試合が大きく動いたのはラッキーセブンでした。先頭の野村大が頭部死球で佐々木が危険球退場。野村大はそのまま代走を送られたので心配だったのですが、今日の試合でスタメン出場しているので大丈夫そうですかね。

さて、バント大好きナベQがノーアウト一塁でバントをしないはずもなく、古賀が送って1アウト二塁。ここで代打栗山がライトへのツーベースを放って追加点を上げます。そして、得点圏にランナーを置いた状態で金子の第4打席を迎えました。金子は上手くピッチャー返しの打球を放ちましたが、吉田のフィールディングが良く、二塁ランナーの代走元山が二三塁間でタッチアウト(この間に金子は二塁へ)。

金子が得点圏に残ったので、源田のタイムリーで金子が現役最後の得点というのが美しいなぁと願ったのですが、現実はそれ以上に素晴らしい光景を見せてくれました。源田は3-2からの6球目をすくい上げ、ライトスタンドへの2ランホームラン。ホームイン後には金子と源田が固く抱き合いました。本当にいい光景でした。

8回表、1アウトからの藤岡のレフト左への当たりを、金子が帽子を飛ばして好捕。やはり金子の横方向の守備範囲の広さには惚れ惚れします。

8回裏、おそらくライオンズの最後の攻撃で、金子にもう一度打席を回すためには4人の出塁が必要です。さすがに難しいかと思ったのですが、先頭の佐藤龍がホームラン、外崎がフォアボールを選ぶと、にわかに現実味を帯びてきました。

続く岸はセカンドフライに倒れましたが、平沼がライト前ヒット、古賀がフォアボールを選んで4人出塁してしまいました。このつなぎは森本の引退試合を思い出してしまいましたし、多くのライオンズファンもそうだったと思います。

1アウト満塁で打席に立った元山は、一度もバットを振ることなく見逃し三振に倒れ、ついに金子に第5打席が回ってきました。おそらくゲッツーを防ぐべく、元山にはずっと待てのサインが出ていたと思うので、1アウト満塁という打点を稼ぐ絶好のチャンスをチームのために犠牲にしたのですから、フロントはこの打席に関してはプラスの査定をしてあげて欲しいと思います。

金子は3-0からファウル、空振り、ファウル(おそらくキャッチャー佐藤がファウルフライをあえて落としてくれた)で3-2となったあと、7球目を引っ張って鋭い当たりを放ちましたが、茶谷の好捕に阻まれてショートライナー。残念ながら最後の試合でヒットや盗塁を決めることはできませんでした。

9回表は今井を引き継いだ上田がヒットを1本許したもののゼロで抑え、金子の引退試合を白星で飾りました。これまで何度も球場で観戦してきましたが、その中でもかなり上位に入るくらいの快勝です。

試合後は引退セレモニー。ピアノも弾けるライオンズ芸人の清塚信也さん、小倉智昭、イーグルス浅村、カープ秋山、スワローズ青木のビデオメッセージがありました。不祥事マニアの私としては、金子と同期入団の格闘家の方のメッセージも期待していたのですが、さすがにそんなことはありませんでした。

そのあとは金子からの関係者への感謝の手紙がLビジョンに映されたあと、金子から短い挨拶があって、グラウンド一周となりました。岡田の一本締めも岡田らしかったですが、この終わり方も金子らしかったと思います。

グラウンド一周では、応援歌を歌い続けるレフトスタンド(実はライトスタンドでもマリーンズファンが歌ってくれていたのですが)の前で、名残惜しそうにいつまでも動かない金子の背中が印象的でした。お互いにこの時間が永遠に続けばいいのに、という思いが感じられるシーンでした。最後はレオとライナが移動を促しに行きましたが、(着ぐるみ的な意味でも)マスコットの運動能力が高いライオンズならではの光景でしたね。スタッフが行っていたら雰囲気を壊していたでしょうし。

最後は花束の贈呈があったあと、背番号と同じ7回の胴上げ。前日の岡田のセレモニーに続いて残ってくれた愛斗には、今回はTシャツが用意されていたようで、その点でもほっこりしました。

金子選手、お疲れ様でした。今後のことはまだ決まっていないようなコメントでしたが、いつの日かライオンズに帰ってきて、守備や走塁を若い選手にたたき込んで欲しいと思います。