2007/06/10(日)泥沼だけど、泥沼だからこそ(はてなプロ野球’07)

2007/06/10 24:27

 横浜スタジアムで交流戦を観てきたんですが、今日もいつものような試合展開で完敗でした。ライオンズが幸先良く先制するものの、先発ピッチャーが踏ん張り切れずに逆転を許す。早いうちに点を返せばまだ勝負になるはずなのに、以降は打線が沈黙してしまう。そして、耐え切れなくなった中継ぎ投手陣が炎上……。ここ2週間、毎試合のように同じことを繰り返して9連敗。ついに最下位に転落しました。

 各所のブログやmixi日記を眺めてみると、こんなチーム状態だということもあり、ライオンズファンはかなり荒れているように見えます。私もライオンズファンのつもりなので、彼らの気持ちは分からないでもありません。しかし、選手や監督を罵倒したところでどうにもならんでしょう。

 この9連敗の間、確かにエラーもボーンヘッドもありました。しかし、それはゴールデンウィーク前までの絶好調時にも見られたものです。そもそもそういう若いチームなんですよ、今のライオンズは。ですから、それが連敗の原因であるかのように語るのは間違いだと思います*1

 また、今の時期に監督の責任を問うのもおかしいでしょう。確かに9連敗は負けすぎなんですが、ライオンズはそれが許されないほど絶対的な強さを持ったチームではありません。そんなにがっついてどうするんですか。野球は偶然の占める割合が大きいスポーツであり、だからこそ長丁場のリーグ戦で勝負しているわけですから、まだ前半戦も終わっていない段階でこんな話をするのは性急に過ぎます。

 もちろん、ライオンズがこのままBクラスに沈んでクライマックスシリーズに進出できなかった場合、その時に伊東監督の責任問題になるのであれば分かります*2。しかし、今の時点で責任が云々と言っても、「9連敗の責任を取れ」としか聞こえません。お前らもうちょっと落ち着け。

 クサい台詞ではありますが、私は、チームが苦しい時にこそファンが応援しなければならないと思っています。もちろん、それが建設的な意見であれば、連敗中にチーム批判をするのもありでしょう。しかし、今繰り広げられている批判は、単にイライラしたファンがストレスを発散するためのものであって、未来に繋がる内容になっているとはとても思えません。

 何と言うか、未だにライオンズが強い、特別なチームだと思っているファンが多すぎるんですよね。そんな時代は10年以上も前に終わったはずなのに、一体何を勘違いしているんでしょうか。お願いですから、いい加減に目を覚ましてください。そして、もっと前向きにチームを見守りましょう。


*1:もちろん、試合単位で見れば直接の敗因になっていることが多いわけですが。

*2:正直なところ、この低迷は監督の責任というよりフロントの責任のような気もしますが、監督の仕事には「責任を取ること」も含まれますからね……。