2012/01/03(火)中島とヤンキースの交渉難航

2012/01/03 18:40

期限まであと一週間を切りましたが、中島とヤンキースの交渉はまだまとまりそうにありません。

中島とヤンキース、合意にはほど遠い - MLBニュース : nikkansports.com
http://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/p-bb-tp2-20120103-884437.html

イチローが開き、松井秀喜が広げたメジャー野手への扉を、去年西岡が豪快に閉じてしまったこともあるんでしょうが、かなり厳しい評価しかもらえていないようです。キャリアハイの打率はともかく、もっと長いスパンで見たときの安定感という意味では西岡より中島のほうがずっと上だと思うのですが、メジャーから見れば五十歩百歩でしょうしね。守備の酷さや怪我の多さを考えると、ヤンキースが安い金額しか提示しないのもうなずけます。

さて、ヤンキースとの交渉がまとまらない場合は当然ライオンズに残留するわけで、ライオンズファンとしてはそれはそれで喜ばしいことなんですが、もうチームは中島抜きのことを考えて補強をしてしまっているんですよね。浅村をショートに固定すると考えたからこそファーストの外国人を獲ったんでしょうし、それなりの額の外国人を4人獲ったのも、中島マネーを計算に入れてのことだと思います。もちろん戦力的には中島がいたほうが強いんですが、今さらこんなことになったとしてどうするんだろう……。

ポスティングという制度は、メジャー側は交渉がまとまらなければ入札金額すら払わなくていいわけで、ほとんどリスクがないのに対し、日本側は残留する選手のプライドは傷つくわ、球団の補強戦略はめちゃくちゃになるわでデメリットが大きすぎます。去年の岩隈のときもこういう議論がありましたが、いい機会だし、そろそろポスティングというシステムを考え直したほうがいいと思います。たとえば入札金は契約の有無にかかわらず支払わせるとか、そもそもFA時に移籍金を払わせる形にしてポスティングシステム自体をなくすとか。