ライオンズ、バファローズ、ホークスを渡り歩いたアレックス・カブレラが今年で引退することになったそうです。
カブレラといえばそのパワーが話題になることが多いですが、バットコントロールの上手さも併せ持っている選手でした。ランナーがいる場面では軽打に切り替えるなど、状況に応じたバッティングもできるタイプです。もっとも、全盛期はその軽打でもスタンドまで持っていっちゃったりしたわけですが。
さて、カブレラは日本にいた12年間で357本のホームランを放ったわけですが、その中でも特に忘れられないホームランが2本あります。
1本目は、2004年の日本シリーズ第3戦。6-6の同点から放った勝ち越しのグランドスラムです。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=YlfJa-TVHn4[/youtube]
このホームランは球場で観てたんですが、打球があっという間にレフトスタンドに消えていきました。打った瞬間にホームランだと分かる当たりではあったものの、滞空時間が短かったので盛り上がる暇もなかった、みたいな感じです。しかし、テレビはこんな酷い実況だったのか。現地で観ていて良かった。
もう1本は翌2005年の交流戦。ベイスターズの三浦から放った天井直撃の認定ホームランです。
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ものすごい当たり、としか言いようのないホームランです。今年の6月に西武ドームに観戦に行ったとき、試合後にグラウンドに入れてもらえたのですが、そのときに認定ホームランの当たった場所の写真を撮ってきました。
携帯で撮影したので文字までは見えないと思いますが、あんなところまで飛ばしたのかという雰囲気は伝わると思います。いやー、あの人ホント化け物だわ。
同時期にローズがいたり、故障も多かったことから、タイトルこそ2002年の本塁打王と2006年の打点王だけに終わりました。しかし、通算記録で見てみれば圧倒的なものがあります。通算OPS.990はセイバー厨も脱帽でしょう。将来、00年代のプロ野球を語るときにも必ず話題に出てくる選手だと思います。カブレラ選手、長い間本当にお疲れ様でした。