2004/09/02(木)第7回積読消化運動

2004/09/02 20:32

 『空の境界(下)』読了。

 上巻の読了 *1 から間が空いてしまったのは、今まで読書時間に充てていた昼休みを、最近では睡眠時間として使っているからです。忙しくて本を積む暇もなければ崩す暇もない、微妙な均衡状態が続いていたわけですね。まぁ、その均衡も今日破られたのですが……悪いほうに。

 さて、この空の境界、書店によっては『死の壁』やら『世界の中心で、愛をさけぶ』やらを抑えて売上上位に食い込んでいたわけですが、私にはそこまで万人受けするような作品だとはとても思えませんでした。独自の世界観を作り上げることには成功していても、それを読者に上手く伝えることができているとは言い難いので、読んでも理解できない方のほうが多いのではないでしょうか。もちろん、既に世界観を受け入れるための下地ができているライトノベル好きの逸般人 *2 向けと考えれば、とても優れた作品であるとは思いますけど。

 ところで、講談社は空の境界を足掛かりに「新伝綺」というジャンルを開拓しようとしているようですが、ライトノベルはライトノベルらしくライトノベルのレーベルに帰るべきだと私は思います。これ以上講談社ノベルスの領域を荒らさないでください *3

【購入】

【読了】

空の境界 下 (講談社ノベルス)

空の境界 下 (講談社ノベルス)

【消化率】

 読了数 / 購入数 = 8 / 17 = .471

*1http://d.hatena.ne.jp/silence1998/20040717#1090075003

*2:含む俺。

*3:基本的にライトノベルはミステリーやホラーとは読者層が違うので、住み分けは絶対に必要だと思います。ヲタは表に出ずにひっそりと生きていこうよ……。