2004/09/23(木)スト回避、迅速な新規参入審査等で合意 [nikkansports.com](はてなプロ野球’04)

2004/09/23 22:12

 http://www.nikkansports.com/ns/baseball/f-bb-tp0-040923-0024.html

 上手いところに着地することができたと思います。あれだけ頑なだった経営者側からこれだけの譲歩を引き出せたのですから、選手会側の勝ちと言ってもいいのではないでしょうか。古田会長を始めとする選手会の皆さん、本当にお疲れ様でした。

 しかし、このような結果を得たというだけで満足してはいけないと思います。多くの方が指摘されているように、今日の妥結はゴールではなくスタートラインに過ぎません。この数ヶ月の間に色々と見えてきた問題点、これをいかに解決していくかという課題が残っています。これからは選手、球団、ファンが協力し合って、より良いプロ野球界を作っていかなければなりません。頑張りましょう。

[2004-09-24追記]

 私は今回の結末が「めでたしめでたし」であったとは思っていません。最初は絶対に覆らないであろうと思われたリーグ縮小化の流れを食い止めた、そういった意味で「選手会側の勝ち」と書きました。補足するとともに、気分を害された方々にお詫び申し上げます。

2004/09/22(水)日本ハムとロッテのプレーオフ進出確率(はてなプロ野球’04)

2004/09/22 23:34

 ストの代替試合を行うのか行わないのか、今のところはっきりと確定はしていませんが、チームによってやりたいところとやりたくないところがあると思います。

 まず首位のホークス。ここは間違いなくやりたいでしょう。代替試合で復活するのは本拠地福岡でのライオンズ戦2試合です。この2試合の結果次第では、ライオンズに5ゲーム以上の差をつけ、プレーオフでのアドバンテージを獲得できるかもしれません。また、たとえここで連敗したとしても、ホークスが2位に転落することはありません。代替試合で失うものは何もないのです。

 続いて2位のライオンズ。こちらは逆に代替試合をやりたくないと思います。首位浮上の可能性はゼロなのに、5ゲーム差をつけられる危険性はあるという、ハイリスクノーリターンなホークス戦2試合が復活することになりますから。個人成績のかかっている選手は別でしょうが、チームとしてのメリットは何もありません。

 それでは、熾烈な3位争いを繰り広げているファイターズとマリーンズはどうでしょうか。ちょっと計算してみましょう。

 Wins    Fighters (A)    Marines (B)    Fs > M (C)
---------------------------------------------------
  69     4-0 ( 6.25%)     4- (  0%)        6.250%
  68     3-1 (25.00%)     3- (  0%)       25.000%
  67     2-2 (37.50%)     2- ( 25%)       28.125%
  66     1-3 (25.00%)     1- ( 75%)        6.250%
  65     0-4 ( 6.25%)     0- (100%)        0.000%
---------------------------------------------------
            Fighters > Marines            65.625%

 Aは代替試合を開催すると仮定した場合にファイターズがその勝ち数に到達する確率、Bはマリーンズがその勝ち数以上の勝ち星を上げる確率です *1 。両チームとも勝率5割近辺なので、単純化のため試合に勝つ確率を50%、負ける確率を50%として計算しました *2

 勝ち星が並んだ場合は引き分けの多いマリーンズが上位に来ますので、ファイターズとしてはマリーンズの勝ち数を上回らなければいけません。ファイターズがある勝ち数に到達し、その時の勝ち数がマリーンズの勝ち数を上回る確率はA×(100%-B)となりますので、その値を全ての勝ち数について合計するとファイターズのプレーオフ進出確率が求められます。

 計算結果は65.625%。代替試合がない場合は75%ですから *3 、10%ほど下がってしまうことになりますね。

 以上の結果により、マリーンズは代替試合があった方が望ましい……とも言い切れません。なぜなら、復活するのはマリーンズが大の苦手としているブルーウェーブ戦ですから。対戦カードの相性まで考慮した計算を行えば、今回の結果よりはファイターズに有利な数字が出ると思います。面倒なので私はやりませんけど。

*1:AとBの確率の基準は異なります。

*2:ややこしくなるので引き分けは考慮に入れていません。

*3:マリーンズはもう試合が残っていないので、ファイターズは残り2試合中1試合以上勝てばプレーオフ進出が決定します。

2004/09/21(火)お疲れ様でした(はてなプロ野球’04)

2004/09/21 23:35
【西武 vs ロッテ 第27回戦】
(2004年9月21日:西武ドーム)
 
ロッテ  0 0 0  0 1 3  1 0 1  6
西武   0 3 0  0 0 0  1 0 1  5
 
[勝] 清水直 10勝11敗0S
[S] 小林雅 8勝5敗20S
[敗] 張   9勝8敗0S
 
[本塁打]
  2回裏 カブレラ    25号 ソロ  (清水直)
  2回裏 フェルナンデス 33号 2ラン (清水直)
  6回表 ベニー     35号 ソロ  (張)
  6回表 フランコ    16号 ソロ  (張)
  6回表 李       14号 ソロ  (張)

 今日は潮崎の引退試合ということで、現地観戦すべく上司に半休の申請をしました。

【俺】「午後半休を取りたいんですが」

【上】「2時までに持ち分が終わればいいよ」

【俺】「それは遠回しに『駄目』と言っていますね?」

 ……というわけで作戦失敗。無念。

 さて、今日がラストゲームとなる潮崎は、初回先頭打者、こちらも今季限りで引退する佐藤をライトフライに打ち取ったところで降板しました。しかし、佐藤を1番で起用するとは、バレンタイン監督も粋なことをしてくれます。

 それにしても、潮崎が15年、佐藤が18年のプロ選手生活ですか。二人が入団した頃はまだ小学生だった私も、今ではもう立派……ではありませんが、一応社会人になっています。そう考えると長い長い現役生活ですよね。潮崎投手、佐藤選手、今まで本当にお疲れ様でした。

 さて、潮崎のあとを受けてマウンドに登った張ですが、4回までフォアボールのランナーを1人出すだけという完璧な内容でした……が、5回以降突如崩れます。5回に井上のタイムリーで1点を失うと、6回にはベニー、フランコ、李の三者連続アーチで一気に逆転を許してしまいました。10勝目が見えていただけに実にもったいない……。

 打線のほうは最後まで粘りを見せましたが、最終的にはあと1点が届かず、潮崎の引退試合を白星で飾ることはできませんでした。9回には小林雅を相手に1点返してなおも2アウト一塁、バッターカブレラという見せ場を作りましたが、そこであと一本を許さないあたりはさすが劇場主コバマサです。

2004/09/20(月)何度目か数えるのも嫌になった(はてなプロ野球’04)

2004/09/20 21:00
【西武 vs ロッテ 第26回戦】
(2004年9月20日:西武ドーム)
 
ロッテ  0 0 1  0 0 0  0 0 0  1
西武   1 0 2  3 0 0  0 0 x  6
 
[勝] 帆足  10勝3敗0S
[敗] 小林宏 9勝7敗0S

 ライオンズ先発の西口は1回途中に内転筋痛でノックアウト。またかよ! しかも、この内転筋痛でプレーオフには登板できないかもしれないという情報もあります。かなり不安です。

 西口のあとを受けて緊急登板となった帆足ですが、こちらは7回まで投げて被安打4の1失点という好投で10勝目をマークしました。シーズン序盤は打線に助けられた微妙な白星も多かったのですが、この勝負どころに来て一気に力をつけてきたように見えます。来年は一年通してローテーションを守れるよう頑張ってください。

 8回以降は、森慎二がフォアボール→フォアボール→三振→フォアボールで1アウト満塁のピンチを招いてみたり、そのあとを受けた長田がきっちり抑えてみたり、豊田が先頭打者にいきなりヒットを許して冷や冷やさせてみたりと、まぁ、いつも通りの試合展開でした。グダグダではありますが勝てて良かったです、本当に。

 さて、明日のライオンズの予告先発は潮崎のようです。引退試合ということなので、ぜひとも球場に駆けつけたいところですが、多分休めないんだろうなぁ orz

2004/09/19(日)最後のV戦士(はてなプロ野球’04)

2004/09/19 25:49

 西武ライオンズの潮崎哲也投手が引退を表明しました。ついに来るべき時が来てしまったようです。確かに、今年はあまりにも酷い打たれっぷりでしたから、引き際としてはいい時期なのかもしれません。

 潮崎について語る上で、シンカーの話題を避けるわけにはいかないでしょう。現在「シンカー」と言えば高津を思い浮かべる方が多いのでしょうが、私の中では今でもシンカー=潮崎です。全盛期の彼のシンカーは「視界から消える」「シンカーだとわかっていても打てない」と言われるほどの切れがあり、パ・リーグの強打者や日本シリーズの対戦相手を翻弄してきました。私は今でもあのシンカーを超える変化球を投げるピッチャーはいないと思っています。

 思えば、先発転向後に「速いシンカー」を覚えようとしたのが失敗だったのかもしれません。速いシンカーをマスターすることはできたものの、今まで投げていた「普通のシンカー」まで速くなってしまい、曲がりも小さくなってしまいました。この頃から打ち込まれることが多くなったように記憶しています。ピッチャーって本当に難しいものですね……。

 潮崎投手、今まで本当にお疲れ様でした。いつか指導者として、あのすっげぇシンカーを操るピッチャーを育て上げてください *1

*1:できればライオンズで!